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エフエフ派? ファイファン派? 意見が割れる「ゲームの略称」問題

マグミクス / 2022年11月26日 12時10分

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■聞きなれない略称にも理由はある!

 ゲームの長いタイトルは、口頭でもネットでも何らかの形で略したくなりますよね。それが何度も口にしたくなる面白いゲームであればなおさらです。ゲームの略称にまつわるエピソードや変遷を紹介します。

●FF?ファイファン?な『ファイナルファンタジー』

 まずは大人気RPGの『ファイナルファンタジー』から。おそらく多数派は「FF(エフエフ)」になるのではと思いますが、同じように多くの人が使うであろう略称が「ファイファン」です。

 ファミコン全盛期はRPGといえば『ドラゴンクエスト』と『ファイナルファンタジー』の二大巨頭という雰囲気が強く、さらに前者は『ドラクエ』という略称があっという間に定着したため、同じ略し方の「ファイファン」も根強かったものと思われます。

「ファイ」と「ファン」では響きが似すぎていて何を省略しているか分かりづらい面もあるので「ドラクエ」ほどには浸透しなかった…のかもしれません。

●かつては「スーマリ」派もいた「マリオ」シリーズ

 任天堂の顔といえば「マリオ」シリーズ。近年の作品は「マリオ 3Dワールド」や「マリオ オデッセイ」とシンプルに省略されると思いますが、ファミコン全盛期は「スーマリ」もかなり多く、むしろこちらが主流だったとすら言えるかもしれません。

 その理由はシンプルで、ファミコンには『マリオブラザーズ』と『スーパーマリオブラザーズ(シリーズ)』の両方があったからです。これを「マリオ」と略すと「マリオブラザーズの方かな?」と一瞬思ってしまうんですよね。『マリオブラザーズ』は、ふたり同時プレイが楽しいゲームでした。相手にイヤガラセをし過ぎてケンカになったりもしましたが!

●副題のみの「ゼルダ」と正式表記が忘れられがちな「FE」

 任天堂タイトルで少し変わり種なのが「ゼルダの伝説」です。シリーズ第1作目発売当時は「ゼル伝」と呼ばれることもありましたが、以降の作品の大半にナンバリングが付かないため、今日では副題のみの略称が定着しています。『ゼルダの伝説 時のオカリナ』であれば「時オカ」、『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』であれば「ブレワイ」という感じですね。

 そして、任天堂タイトルのなかで「たまには正式名称も思い出してあげましょう」と言いたくなるのが「ファイアーエムブレム」シリーズ。省略するなら「FE」になる本シリーズですが、ネットで正式名を打つ際に「ファイヤーエムブレム」、「ファイアーエンブレム」などと勘違いしてしまう人も多く、その際はどこからともなく「ファイアーエムブレム警察」が現れて間違いを正す…というやりとりが一種の風物詩のようになっています。

■語感悪すぎ! 略称定着に数年かかった作品も…

「KOF」シリーズ最新作の『ザ・キング・オブ・ファイターズ XIV』 (C)SNK CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED.

 決定的な略称が定着するまでに、年単位の時間を必要としたのが格闘ゲームの「ザ・キング・オブ・ファイターズ」シリーズ。シリーズが世に出た当初は「キンターズ」や「キンファイ」などと言われましたが、「キン」の語感がどうにも悪い…! どちらも決定打に欠ける略称でした。その後、略称は「KOF(ケーオーエフ)」でほぼ統一されたように思いますが、これを「KOF(コフ)」と読む人もいたりします。

 また、この「キングは省略しづらい問題」は2023年にも再び日の目を浴びてしまいそうな気がしています。そのタイトルは、2023年5月12日(金)に発売予定の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ キングダム』です。

 前述したように「ゼルダ」シリーズは副題だけで略称が成立する例がほとんどですので、それにならうならこの作品の略称は「ティアキン」になるでしょう。ティアキン…うーん、ちょっとしまらないような。なにか別の略称が定着しませんかね!?

●副題の下克上!? 『ロマサガ ミンストレルソング』

 スクウェア・エニックスのRPG「ロマンシング サガ」シリーズは基本的に「ロマサガ」と呼ばれますが、ちょっと特殊な略し方をされるのが、2022年12月1日(木)にリマスター版が発売される『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』です。

 このゲームは「ミンサガ」と略されることが多く、副題が本題の前に来ているユニークな略称になっています。「ロマサガミンスト」では長すぎる、かといって「サガミン」は分かりづらい…などの理由に加え、同社の『アンリミテッド:サガ』が「アンサガ」と略されるというのも背景にあると思われます。

●略称をめぐり「三国志」状態になった美少女ゲーム!

 ゲームではなくライトノベルやアニメの話になってしまいますが、「作品名のひらがなのみを抜き出してかな4文字を略称とする」タイトルを目にしたことはありませんか?

 TVアニメ『宇宙よりも遠い場所』なら「よりもい」、ノベル『僕は友達が少ない』であれば「はがない」という感じです。そして、こうした略称ブームをかなり早い時期に(もしかしたら元祖と言えるのかもしれません)作り上げたのが、美少女ゲームメーカーのオーガスト。2003年にPCで発売した美少女ゲーム『月は東に日は西に』の略称が「はにはに」だったのです。

 そしてファンの間に大きな派閥を作ったのが、同社が2005年に発売したヒット作『夜明け前より瑠璃色な』でした。「はにはに」と同じ法則でかなのみを抜き出す「けよりな」派、「ドラクエ」のようにタイトルを区切ってアタマの2文字をつなげる「よあるり」派、そして語感重視の「よあけな」派に分かれ、三つの派閥が均衡する「三国志」状態に。ゲームそのもののみならず、略称をどうするかでも大きな話題を呼びました。ちなみに筆者は「よあけな」派です。

(蚩尤)

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