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「軟弱者!」カイ・シデンのその後 『閃光のハサウェイ』との意外なつながり

マグミクス / 2024年3月7日 6時25分

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■パイロットからジャーナリストへの転身

「機動戦士ガンダム」シリーズに登場した「カイ・シデン」は一年戦争終了後にジャーナリストとなり、長く活躍を続けました。地球圏、そして宇宙でカイは何を見続けてきたのか、その足跡を追います。

 カイは「ホワイトベース隊」のメンバーで、一年戦争を通じて最も成長を遂げたキャラクターのひとりです。初登場時は負傷者を無視してエレベーターに乗り込もうとして「セイラ・マス」に平手打ちされるほど、情けない人物でした。人手不足から、当初は「ガンタンク」、地球に降りてからは「ガンキャノン」のパイロットを任されるようになりました。「ミハル・ラトキエ」との悲しい別れを経て、戦いの覚悟を決めてからはいっそう頼れる戦力となり、「アムロ・レイ」たちとともにソロモン攻略戦及びア・バオア・クー攻略戦に参加。愛機ガンキャノンを失うものの、仲間たちと共に脱出し、一年戦争を生き残りました。

 一年戦争終結後のカイについては、ことぶきつかさ先生のマンガ『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのレポートより―』及び『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―』で部分的に明かされています。地球連邦軍に残り英雄扱いされたものの、ホワイトベース隊の戦果はアムロの力が大きく、カイの実力に懐疑的な目を向けられるようになりました。また、ニュータイプを恐れる上層部によって、監視が付けられ窮屈な生活を余儀なくされたことに嫌気がさし、除隊してジャーナリストとなった経緯が語られました。

『機動戦士Zガンダム』の時代には、ジャブローに侵入して情報を収集しようとしたものの、同行していた「レコア・ロンド」ともども捕らえられ、「カミーユ・ビダン」たちに救出されています。その後はエゥーゴとカラバの協力者となりました。しかし、「クワトロ・バジーナ」の正体が「シャア・アズナブル」だと早々に見破り、「リーダーの度量があるのに、リーダーになろうとしないシャアは卑怯だ」とハヤトを通じて伝え、自らは姿を消しました。

 なお劇場版『機動戦士ΖガンダムIII A New Translation ―星の鼓動は愛―』では、ラストでセイラにインタビューを行い、クワトロについて聞くシーンが追加されています。

■『初代』では衝突していたアムロをどう思っていた?

マンガ:才谷ウメタロウ、脚本:大脇千尋、原案:矢立肇・富野由悠季『機動戦士ガンダム ピューリッツァー ―アムロ・レイは極光の彼方へ―』第1巻(KADOKAWA)

『機動戦士ガンダムUC』の舞台となる宇宙世紀0096年においても、「ブライト・ノア」との協力関係は続いており、OVA『機動戦士ガンダムUC episode5 黒いユニコーン』では、ブライトの依頼で「袖付き」に所属する「スベロア・ジンネマン」との共同作戦の交渉役を務めました。しかしミハルの一件やシャアのアクシズ落としなどから反ジオン派となっているカイにとっては、少々不本意な役割だったようです。

 また、追加エピソードである『獅子の帰還』では、行方不明となった「バナージ・リンクス」を探す「リディ・マーセナス」に協力します。リディになぜ手助けしてくれるのかと尋ねられたカイは「先輩風を吹かせたかったんだろうよ。神様に片足突っ込んだ馬鹿を友人にしちまったのは、君だけじゃない」と答えており、アムロのことを大切な友人だと考えていたのが分かります。

 大脇千尋氏脚本、才谷ウメタロウ氏作画によるマンガ『機動戦士ガンダム ピューリッツァー ―アムロ・レイは極光の彼方へ―』では、アムロについて調べ始めた「キッカ」に、カイは元ホワイトベースのクルーや関係者の連絡先を教えています。なお、キッカとの会話のなかで、カイはアクシズでの戦いの後に行方不明となっているアムロが死んだ証拠を探し出し、きちんと弔ってやりたいという気持ちを持っていると語っています。

 また、サイド1でガンダムタイプのモビルスーツの残骸が回収されたと聞いて、いても立ってもいられず、確認しに向かったことを明かしました。なお、このモビルスーツ探しのエピソードは「SDクラブ」に連載された『機動戦士ガンダム 英雄伝説』だと思われ、見つかったのは「ガンダムMK-II」でした。

 その後もカイは、アナハイム・エレクトロニクス社の「メラニー・ヒュー・カーバイン」名誉会長のインタビューや、木星船団に同行しての取材など精力的に活動を続けています。現状では『機動戦士ガンダム デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―』の舞台が宇宙世紀0105年だと判明していますが、これは『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の舞台と同じ年です。「ハサウェイ」と同じ時代を生きるカイが、果たしてこれから何を見て、何を知ることになるのでしょうか。まだまだ、カイが活躍する場面はありそうな気がします。

(早川清一朗)

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