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買ってコントローラ投げた、ファミコンソフト3選 「小学生にはクリア無理」「歩くのおっそ」

マグミクス / 2024年3月9日 21時55分

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■当時の子供たちを振り回した迷作ゲーム

 社会現象を巻き起こした名作から、プレイヤー間で炎上した問題作まで、ファミコンゲームは多くの伝説を生み出しました。親にねだってダメといわれ、一生懸命お小遣いを貯めて、ようやく買ったゲームがイマイチだったこともしばしば……。ファミコン全盛期、買ったはいいものの、内容が予想と違い、子供たちが後悔したタイトルを3つご紹介します。

 まずは、シンプルな横スクロールアクションなのに、想定外の評価を受けた、1987年発売の『高橋名人のBugってハニー』です。1986年から1987年に放送されたアニメが原作で、作中ではヒロイン「ハニー」のほか、プロゲーマーである「高橋名人」をもとにしたキャラを操作するゲームです。王道のアクションゲームかと思いきや、プレイヤーの前に立ちはだかるのは、各ステージに用意されている「ブロック崩し」の存在です。

 ステージをクリアするためには、ブロック崩しを進めることで出現する8文字のパスワードを完成させる必要があります。ブロック崩しゲームとしてのクオリティは非常に高いものの、パスワードのヒントは「8文字」ということのみ。さらに、ブロック崩しで出現する文字にはダミーが紛れ込んでおり、正解の文字と見た目で区別する方法はありません。またパスワードはローマ字の英単語で、クリアできずに挫折した子供たちが続出しました。

 続いて、「隠れた名作」派と「クソゲー」派で意見が真っぷたつに分かれた作品が、1987年発売の『星をみるひと』です。コンピューターに管理された未来を舞台としたサイキッカーたちの戦いを描くSFRPGで、その独特の世界観は令和の現代でも見劣りしない魅力があります。しかし、ゲームバランスが極端に悪いという問題がありました。まず、ゲーム開始直後から、「超能力で隠れていて、フィールド上に表示されない村を探す」という至難の技を強いられます。

 戦闘面でも、登場する敵がゲーム全体を通してエリア分けされておらず、最終ステージ近辺の強敵が序盤に現れることは日常茶飯事です。「逃げる」コマンドもプレイヤー側には存在しないため、エンカウント自体が命取りとなります。

 この、超人でなければクリアが難しい設計は、「通常プレイがやり込み」とまで称されました。「週刊ファミ通」にて、本作をクリアするだけで「やりこみ大賞」に選ばれるという珍事件が発生しました。

 最後に、「ワクワクしながら始めて期待を裏切られた」との評価が多く見られたのが、1988年発売の『闘将!!拉麺男 炸裂超人一〇二芸』です。ゆでたまご氏原作のマンガ『キン肉マン』のスピンオフ作品『闘将!!拉麺男』をもとにしたアクションアドベンチャーで、良質な音楽に絶妙なレトロ中華の雰囲気は非常に良くできています。しかし『星をみるひと』と同じく、システム面で大きな欠陥がありました。

 広大なマップを移動しなければならないのに、操作キャラの「拉麺男(ラーメンマン)」の歩く速度がとにかく遅いのです。画面の端から端まで移動するのにかかる時間は約7秒。敵キャラはもちろん、一般人のNPCにまで追い抜かれる始末で、「遅すぎて話にならない」と多くの人が投げ出しました。しかも、街行くNPCに話しかけることができるものの、よく分からないダジャレやとんちを言うだけで、攻略に有益な情報はほぼ得られません。

 難易度や内容にちょくちょくいわく付きのソフトが多い時代でしたが、思い返してくすっと笑える面白いエピソードにこと欠かない、楽しい時代だったともいえます。

(マグミクス編集部)

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