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仕事と私生活の「境界マネジメント」の有用性とは? “意図的な切断”など6要素がカギ-パーソル総合研究所

マイナビニュース / 2024年3月29日 11時0分

画像提供:マイナビニュース

パーソル総合研究所は、『アフターコロナでますます重要 「境界マネジメント」をデータで解説!~仕事とプライベートが融け合う時代におけるビジネスパーソンの必須スキル~』と銘打つメディア向け勉強会を開催した。

勉強会では、パーソル総合研究所が、仕事と私生活の境界コントロール実感が個人と組織に与えるメリット、および、個人の境界マネジメントが境界コントロール実感に与える影響を確認するとともに、職場における境界マネジメント支援策について定量的に明らかにすることを目的として、全国の正社員(男女20~50代)を対象にインターネットで行った「仕事と私生活の境界マネジメントに関する定量調査」の結果をもとに、「境界マネジメント」の概要や重要性などについて、パーソル総合研究
所 シンクタンク本部 研究員の砂川和泉氏が解説した。

○「境界マネジメント」とは何か

「境界マネジメント(バウンダリー・マネジメント)」は、海外においては2000年ごろから研究が進んできた概念で、「仕事と仕事以外の生活の境界を管理するための個人の方策」であり、詳細に説明すると「個人が自分の周りの世界、仕事と非仕事の役割を効果的に調整するために、境界を創り出し、維持し、変化させる方法に関する概念」となる。

海外では、仕事と私生活の両立やテレワークの文脈で、この境界マネジメントに関する研究が進んできたが、近年では、日本においても、共働き世代の増加や女性活躍推進、性別役割分担意識の希薄化などによって、男女ともにより仕事と私生活の高度な両立の必要性が高まっている。

さらに、テレワークがコロナによって浸透し、ON/OFFの切り替えの難しさが課題として認識されるようになったこともあり、日本においても「境界マネジメント」は重要な概念となってきている。

“仕事と私生活の両立”については、ワークライフバランスの観点から長年にわたって議論されてきたが、これまでの議論は、どちらかというと就労者にとって受け身なもの、ワークライフバランスは環境によって与えられるものと捉えられることが多かった。その一方で、「境界マネジメント」という概念は、より能動的に、自らON/OFFの切り替えをしていくことによって仕事も私生活も充実させていくものであり、「これからの就労者にとって不可欠なビジネススキル」との見解が示された。

境界マネジメントの要素

個人が仕事と私生活をうまく切り分けるための「境界マネジメント方策」には、「切断」「感情制御」「計画」「縮小」「調整」「優先」といった6つの要素が抽出される。

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