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TOEIC300点未満の英語初心者は「パート2&5」で稼げ

プレジデントオンライン / 2020年4月11日 11時15分

※写真はイメージです - 写真=iStock.com/Lamaip

■確率論で攻めよ! 狙い目はパート2と5だ

学生時代から英語が苦手だった人を含め、これまで大勢の人に英語の指導をしてきた私の経験からすれば、試験勉強を1カ月もやれば、余裕で300点を獲得できると断言できます。

TOEICテストは合計200問、990点満点のテストですが、すべて選択問題です。仮に設問がすべて4択として、全問で「A」を選べば、それぞれ正解になる確率は25%です。この確率ってかなり高いと思いませんか。まずは自分の実力で解ける問題をできるだけ増やし、実力以上の設問はこの確率に運を任せてしまいましょう。

TOEICテストの設問は、7つのパートに分かれていますが、そのなかのパート2と5が狙い目です。

なぜなら、パート2はリスニングの応答問題ですが、質問が短く、答えの3択の違いもわかりやすいのです。唯一の3択なので、直感で選んでも正解する確率は3分の1に跳ね上がります。パート5は、短文の穴埋め問題でパターンが決まっており、名詞と動詞、現在形と過去形の違いなどがわかれば、簡単に正答を導き出せます。

そして、パート2と5の攻略に欠かせないのが語彙と文法、リスニングの勉強です。まず、英語の基礎となる語彙力を強化します。語彙が多ければ、理解できる英文も飛躍的に増えます。お勧めの単語集は『TOEIC TEST 必ず☆でる単 スピードマスター』です。TOEICで頻出の英単語1000語を学習できます。

英単語とその訳語は、1度に完璧に覚えようとせず、繰り返し音読します。そうすれば、自然に頭に入ります。200語は5分程度で音読でき、5日あれば1000語を一通り勉強できます。ということは、1カ月で6回は回せる計算になります。意味はイメージで覚えればいいでしょう。また、TOEICテストは選択問題なので、スペルを正確に覚える必要もありません。

■当日の昼食は炭水化物を控える

文法力を高めるには、頻出問題を何度も繰り返します。内容を人に説明できるくらいまで、理解するのが理想です。パターンを覚えれば、そのなかの英単語を入れ替えて応用できます。問題集もあれこれ手を出さず、一冊に絞ります。お勧めは『1駅1題 新TOEIC TEST 文法特急』。ポケットサイズで、問題編のページをめくると解答・解説編もあり、通勤中などのスキマ時間でも勉強できます。

リスニングの最適な勉強法も、問題と答えを聞いて、オウム返しのように自分でも音読することです。英文には、単語をつなげて話す「リンキング」のように独特のリズムがあり、それが身に付かないと、聞き取れないからです。お勧めの問題集は『TOEIC L&Rテスト 究極のゼミ Part2&1』。パート2の問題に集中します。

テストの1週間前になったら、英単語を音読する回数を1日1回から2回にするなど、勉強量を増やしましょう。『公式TOEIC Listening & Reading 問題集5』のパート2と5にトライして、本番の試験形式にも慣れておくことが大切です。

そしてテスト前日は、十分に睡眠を取り、実力を発揮できるように体調を整えましょう。またテストは午後なので、当日の昼食ではお米などの炭水化物を控えめにします。血糖値が上がると、眠くなってしまうからです。TOEICは時間との闘いなので、テスト本番では、わかりそうな問題だけを解くことに集中しましょう。

「塚本流」300点を確実に取るメソッド

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塚本 亮(つかもと・りょう)
ジーエルアカデミア代表取締役
同志社大学卒業後、ケンブリッジ大学大学院修士課程修了。『英語ができる人、できない人の習慣』をはじめ著書多数。

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(ジーエルアカデミア代表取締役 塚本 亮 構成=野澤正毅 撮影=渡邉茂樹、石橋素幸)

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