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パロアルトインサイトと株式会社リンガーハットが共同開発したAIアプリをリンガーハット・濱かつ直営492店舗全店へ導入完了

PR TIMES / 2024年3月13日 13時40分

人手不足と食品ロス解消へ向けた新たな一歩を踏み出す

パロアルトインサイト LLC(本社:シリコンバレー、CEO:石角 友愛)は、長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」ととんかつ専門店「とんかつ濱かつ」を運営する株式会社リンガーハット(本社:東京都品川区、代表取締役社長兼CEO:佐々野 諸延)と共同で、AIを搭載した需要予測システムを開発。このシステムをベースとした「自動発注アプリ」および「店舗シフト管理アプリ」の導入を全国の直営492店舗(※2024年2月29日時点)で完了しました。
このシステムは、販売実績や気象情報、地域別情報から消費者の需要を予測し、在庫管理やスタッフ配置を効率化することで人手不足解消に寄与します。また、災害時やパンデミックなどの非常時には直近のデータ変化を反映する機能で自然災害や緊急事態への対応も可能となっています。
導入した店舗ではアプリの活用により、業務の負担軽減や判断精度の向上が実現し、毎月10数時間を要していたシフト作成業務が、わずか数時間で終わるなど大幅な作業効率化に繋がっています。
パロアルトインサイトは、日本のAIを民主化することを目指し、これからもあらゆる社会課題をAIの力で解決してまいります。



[画像: https://prtimes.jp/i/89979/10/resize/d89979-10-1a93e36f406f123bce81-0.png ]

■短期間で直営全店舗への導入拡大の背景にある成功要因
1. 店舗運営のエキスパートをDX部署に起用
今回の導入プロセスの成功に不可欠だった要素として、店舗運営の経験を持つエキスパートをDX部署に起用したという点が挙げられます。店舗運営の経験から深い現場の理解を持ち、何が本当に必要なアップデートであり、何を取り除くべきかの判断を下すことができる人間がハブとなることで、効率的にコミュニケーションが進みました。このことで、新システムを店舗サイドの業務に無理なく溶け込ませることを可能にしただけでなく、発生したバグの迅速な解決や新しい課題への即時対応も効果的に進めることができました。

2. リアルとオンラインを融合した綿密な連携
システムの導入に際し、実際に全国各地に足を運び、営業担当や店長への説明会、各店舗との意見交換セッションを設けることで、システムの機能とそのメリットを明確にし、実用的な観点からの質問や懸念に答える機会を提供しました。
さらに、営業部長による店長たちへの橋渡しとサポート体制も技術的な側面と店舗運営の実践の間での理解を深めるために欠かせませんでした。このことで、一方的な押し付けではなく、現場と経営層の相互理解を伴うシステム導入に繋がりました。

3. 現場からのフィードバック体制の構築
システムの円滑な稼働に際し、活用した従業員からのフィードバック体制の拡充も重要な役割を果たしました。社内のイントラネット上に専用の掲示板を構築し、従業員が直面する課題や改善提案をリアルタイムで共有できるようにすることで、従業員が自らの経験を活かして具体的なフィードバックを提供することを促し、AIシステムの最適化に寄与しました。
このように、過去のDXプロジェクトの失敗を活かし、現場との連携体制を整えることで、AIシステムの導入とその後の展開を円滑に進めるための基盤を築くことに成功しました。これによりDXプロジェクトにありがちな「システムが導入されて終わり」ではない、組織全体の文化的な変化を促進することが可能となりました。

■飲食業界が抱える課題「人材不足」「食品ロス」解決の実現へ向けて
飲食業界は長年、「人手不足」という深刻な課題を抱えており、飲食店・宿泊業の欠員率は全産業と比べて2倍以上高く、大学卒業者における就職後3年目までの離職率は50.2%*1と言われています。そのような中で、需要予測による業務効率化は、人手不足の解消、さらには人件費や採用費等の削減を実現します。
また、世界で年間約13億トン、国内では年間約612万トン*2にも及ぶ「食品ロス」は、物流や小売、消費等のバリューチェーンの各段階で発生していますが、在庫の最適化によりロス削減を実現することが可能です。需要予測による需要と供給の最適化は、飲食業界が抱えるあらゆる課題解決の実現にも繋がると考えています。
*1) 農林水産省食料産業局|外食・中食産業における働き方の現状と課題について(平成30年3月6日)
*2) 総務省人口推計(平成29年10月1日)、平成29年度食料需給表(確定値)

パロアルトインサイトCEO石角友愛(いしずみ・ともえ)コメント
AIを用いた需要予測システムは、飲食業界が直面する人手不足と食品ロスという二重の社会課題に対する革新的な解決策につながります。販売実績や気象情報、地域情報といった複数のデータポイントを基に消費者の需要を予測し、1日の予想売上を算出することで、店舗運営の効率化を実現します。このことで、店舗は適切な発注量を決定し、在庫管理を最適化し、スタッフの配置を効率的に行うことが可能になります。さらに、店舗間でのスタッフの柔軟な調整が可能となるため、人手不足の問題への対応もより柔軟に行うことができるでしょう。

今回、リンガーハット社がAIシステムを直営全店舗へ迅速に導入し、実際の店舗運営においてその有効性を証明したことは、飲食業界全体にとって大きな前進であると考えます。このAIを用いた需要予測システムの成功は、食品ロスの削減と人手不足問題の解消に向けた重要な一歩だと考えます。私たちパロアルトインサイトは、これからも様々な産業での技術サポートを通じて、社会課題の解決に寄与していきたいと思います。



【パロアルトインサイト】
AIの活用提案から、ビジネスモデルの構築、AI開発と導入まで一貫した支援を日本企業へ提供する、石角友愛(CEO)が2017年に創業したシリコンバレー発のAIテクノロジーカンパニー
社名 :パロアルトインサイト LLC
設立 :2017年
CEO :石角友愛
所 在 :米国カリフォルニア州 (シリコンバレー)
メンバー数 :18名(2024年2月現在)
会社HP :https://www.paloaltoinsight.com/

【リンガーハット】
長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」と、とんかつ専門店「とんかつ濱かつ」のフード・チェーンを全国に展開する企業
社名 :株式会社リンガーハット
設立 :1970年(実質1962年)
代表 :佐々野諸延
所在 :長崎県長崎市鍛冶屋町6-50
従業員数 :正社員456名/パート・アルバイト9,421名(2024年2月期)

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