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スペクトロニクス株式会社への追加出資を決定

PR TIMES / 2024年3月7日 10時45分

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長:植田浩輔、以下「東大IPC」)が運営する協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合(以下「協創1号ファンド」)は、東京大学関連ベンチャーで「微細加工用レーザ」の開発・製造・販売をするスペクトロニクス株式会社(本社:大阪府吹田市垂水町、代表取締役社長 長岡由木彦、以下「SPX社」)に対して1億円の追加出資を行うことを決定しました。

また、今回のSPX社への出資は、QBキャピタル合同会社(本社:福岡市早良区、代表パートナー:坂本剛、本藤孝)、ビアメカニクス株式会社(本社:神奈川県厚木市、代表取締役社長:清水秀晃)、株式会社みらい創造機構(本店:東京都渋谷区、代表取締役社長:岡田祐之)との共同投資となります。



[画像: https://prtimes.jp/i/25017/124/resize/d25017-124-45c2f7caaeb1873ec05b-0.png ]

半導体等産業などの小型化・高性能化ニーズに対応する、世界随一の技術


SPX社は、先進レーザ技術で産業の革新に貢献することをミッションに、セラミックスやCFRP、樹脂などのハイテク材料への超微細加工を実現する、産業用パルスレーザ発振器、及びその応用機器を製造・販売しています。

半導体や先端材料では、更なる小型化・高性能化が求められ、多様な材料への微細加工ニーズが益々高まっています。しかし従来のレーザー光の微細加工は、光の強さや、照射に伴う熱によるダメージ、低出力による効率の悪さなどの課題も多いのが現状でした。

SPX社はその課題に対し、独自性のある構造をもったピコ秒レーザ発振器の企画・開発を実現。特に技術的に難易度の高い深紫外266nmのレーザ光を高出力で長時間、安定的に発振可能な製品をグローバルで随一のレベルで(※)実現しています。

※ 他社は355nmレベルの実現まで。


同社が参画している、東京大学物性研究所の小林洋平教授がリードする産学連携「TACMIコンソーシアム」(Consortium for Technological Approaches toward Cool laser Manufacturing with Intelligence)では、半導体製造に関する異なる強みを持つ国立大学法人東京大学、味の素ファインテクノ株式会社、三菱電機株式会社と共同で、次世代の半導体製造工程に必要な、パッケージ基板への6マイクロメートル以下という極微細レーザー穴あけ加工技術を開発しました。現在用いられている回路基板の穴径は約40マイクロメートルですが、次世代半導体製造のためには、穴径が10マイクロメートル以下であることが求められており、このニーズに応える技術が誕生しています。また、2021年4月に長岡CEOが就任し経営体制を強化、半導体業界に注力し量産化体制を構築しています。

東大IPCは、同社の技術・製品の独自性に着目し、2020年8月にリード投資家として出資しました。そしてこの度、SPX社独自の超短パルス短波長レーザ発振器の市場導入の加速を目指し追加投資に至りました。半導体や先端材料の微細加工ニーズに合わせた開発・量産体制・国内外の販売体制及び経営基盤の強化を図って参ります。


スペクトロニクス株式会社 代表取締役社長 長岡由木彦 コメント

この度は弊社のミッション「先進レーザ技術で産業の革新に貢献する」に共感していただき、今次資金調達ラウンドにて追加出資いただきました事、大変嬉しく感謝申し上げます。 20年に初回投資をいただいて以来、様々なご支援を賜りながら、21年より開始したプロジェクトにて攻略市場セグメントを絞り、お客様のニーズに応えるべく開発と体制構築を続けて参りました。 今回のご出資にて弊社のビジョンである「世界で最も頼りにされるレーザ技術のパートナー企業」の実現に向け事業展開を加速してまいります。


東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 マネージャー 川島奈子 コメント

半導体や先端材料への微細化ニーズが高まる中、産業用微細加工レーザについても、既存のCO2レーザやファイバレーザではなく、より微細な領域に対応可能な新方式のレーザの実装が期待されてきました。
この時代の要請に応えるべく、SPX社は、新たに長岡CEOを迎えて経営を強化し、創業者・岡田取締役のビジョンの実現に向けてひたむきに顧客との対話と開発を続けてまいりました。それが今花開かんとしています。その後押しをすべく、追加出資に至りました。
SPX社は、世界トップクラスの技術を武器に、深紫外レーザ発振器の市場を席巻できると確信しています。引き続き力強くご支援していきます!


東京大学周辺の持続可能なイノベーション・エコシステムの発展を目指す、協創1号ファンド


協創1号ファンドは、東京大学関連ベンチャーの育成促進と、東京大学を取り巻くベンチャーキャピタルの質・量の充実、を中心に据えて運用を行なうことで、東京大学の周辺に持続可能なイノベーション・エコシステムを構築し、世界のベンチャー創出拠点の一つとなることに寄与することを目的としています。具体的な運用として、今までに6つのベンチャーキャピタルへのLP出資(ファンド オブ ファンズ)と、30社以上の東京大学関連ベンチャーへの直接投資および積極的な支援提供を行っています。事業化までに長い時間と比較的大きな資金が必要となるバイオテック・ディープテックベンチャーに対して、長期ファンドを運用する東大IPCとして継続的な支援提供、その成功に向けた伴走を今後も行なってまいります。
東大IPC は、今後も、東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展およびそれを通じた世界のイノベーションを加速するため、ベンチャーキャピタルやオープンイノベーションを推進する企業との様々な連携を通じ、アカデミアの生み出す学術・研究成果を活用するベンチャーの創出、育成および投資を進めていきます。


【スペクトロニクス株式会社について】
社 名  スペクトロニクス株式会社
本 社  大阪府吹田市垂水町3丁目28番15号
資本金  1,000万円
代表者  代表取締役社長 長岡 由木彦
U R L https://www.spectronix.co.jp/

【東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)について】
概 要  東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展を目指す投資事業会社
設 立  2016年1月
株 主  国立大学法人東京大学(100%)
所在地  東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
代表者  代表取締役社長 植田浩輔
U R L   https://www.utokyo-ipc.co.jp/

【お問い合わせ】
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
TEL: 03-3830-0200 / FAX: 03-3830-0183 / Email: info2@utokyo-ipc.co.jp
担当: 河原三紀郎、川島奈子

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