大気中のCO2直接回収・貯留に関する事業可能性調査の共同実施について
PR TIMES / 2024年3月15日 16時40分
~ネガティブエミッション技術を活用したカーボンニュートラルの推進~
東京ガス株式会社(社長:笹山 晋一、以下「東京ガス」)と住友商事株式会社(社長:兵頭 誠之、以下「住友商事」)は、本日、大気中のCO2直接回収・貯留(以下、DACCS(*1))について、事業可能性調査(以下「本調査」)の共同実施に関する覚書を締結いたしました。
IEA(国際エネルギー機関)やIPCC(気候変動に関する政府間パネル)などの試算では、カーボンニュートラルを実現するためには、DACCSなどのネガティブエミッション(*2)技術の活用により、2050 年に年間で最大100 億トンのCO2除去が必要とされています。
日本においても、2023年に経済産業省が「ネガティブエミッション市場創出に向けた検討会」を設置し、国内外の技術開発やビジネス動向を整理・分析した上で、今後の方向性やルール形成等の市場創出に向けた方針の議論・検討を行うなど、近年ネガティブエミッション技術は国内外で注目を集めています。
また、ネガティブエミッション技術を活用して発行される世界のカーボンクレジット市場は、2022年の21億ドルから2030年には800億ドルまで成長することが予測(*3)されています。
東京ガスと住友商事は、2023年に大気中のCO2直接回収(以下「DAC(*4)」)技術を有する米国ベンチャー企業に出資(*5)するなど、早期からDAC技術の活用検討に取り組んできました。
本調査では、東京ガスの有するDAC技術やプラントエンジニアリングの知見・ノウハウと住友商事がグローバルに展開するCCSを含めた、次世代エネルギービジネスに関するネットワーク・知見をかけ合わせることで、北米をはじめとした貯留適地の選定や国内外のDAC技術評価を行うなど、共同でDACCSの事業可能性検討を推進し、将来に向けた共同事業の創出を目指していきます。
今後、DACCSの社会実装および普及拡大を図り、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
DACCSの概要図
[画像: https://prtimes.jp/i/21766/1046/resize/d21766-1046-9cfbcbc9d6a290737068-0.png ]
東京ガスのカーボンニュートラル化の取り組み
東京ガスは、グループ経営ビジョン「Compass2030」にて「CO2ネット・ゼロへの挑戦」を掲げ、カーボンニュートラル化に向けた技術開発を進めています。DAC技術に関しても、DACCSをはじめとしたCO2の回収・利用・貯留(CCUS(*6))に活用することで、CO2ネット・ゼロをリードし、政府が掲げる「2050年カーボンニュートラル」の実現に貢献してまいります。
住友商事のカーボンニュートラル化の取り組み
住友商事グループは、「2050年の事業活動のカーボンニュートラル化と持続可能なエネルギーサイクル実現への挑戦」を長期目標に掲げ気候変動緩和に取り組んでいます。CCUSはその重要な手段のひとつと捉えており、日本をはじめ欧米やAPAC・中東において「CO2分離・回収」「輸送・貯留」「利活用」の事業開発に取り組んでいます。DACCSやバイオエネルギーから発生するCO2の回収・貯留(BECCS)などのネガティブエミッション技術を活用したCO2除去クレジットの創出・販売にも取り組むことで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
*1 Direct Air Capture with Carbon Storageの略称
*2 大気中からCO2を除去する等により正味としてマイナスのCO2排出を実現すること
*3 Carbon removals: How to scale a new gigaton industry (2023年12月McKinsey 発表)
*4 Direct Air Captureの略称
*5 先進的DAC技術を有する米国グローバルサーモスタット社への出資および協業について(2023年1月19日東京ガス発表)https://www.tokyo-gas.co.jp/news/press/20230119-03.html
DAC技術開発のパイオニア企業への出資とCCUS分野での共同事業開発について(2023年5月30日住友商事発表)https://www.sumitomocorp.com/ja/jp/news/topics/2023/group/20230530
*6 Carbon dioxide Capture, Utilization and Storageの略称
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
この記事に関連するニュース
-
GX経営に向けて 第4回 カーボンニュートラルに向け、CO2分離回収技術の注目ベンチャーが登壇 - GXリーグレポート
マイナビニュース / 2024年4月25日 8時30分
-
カナダ・アルバータ州の既設セメントプラント向けCO2回収設備の基本設計(FEED)を受注 セメント産業分野にとって世界初となるフルスケールでのCCUS実現を支援
PR TIMES / 2024年4月12日 11時15分
-
JX石油開発・住友商事、米ルイジアナ州での持続可能な航空燃料(SAF)事業に参画(米国、日本)
ジェトロ・ビジネス短信 / 2024年4月10日 15時55分
-
JX石油開発・住友商事が米国ルイジアナ州における大規模 SAF/BECCS 事業に参画
PR TIMES / 2024年4月10日 15時40分
-
CCS共同検討に関する覚書を三井物産と締結
PR TIMES / 2024年4月2日 13時15分
ランキング
-
1祝日という"官製のみんな一斉休日"が日本人を苦しめる…精神科医警鐘「連休でストレスが増強される」本末転倒
プレジデントオンライン / 2024年4月27日 8時15分
-
2スバル、山崎製パン、キリン……相次ぐ“事故” 問題の根っこに何がある?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月24日 8時35分
-
3なぜホンダ初の量産EV「ホンダe」はたった3年で生産終了になったのか…「欧州ジャーナリストの絶賛」の裏側
プレジデントオンライン / 2024年4月27日 10時15分
-
4蹴飛ばされて全治1ヵ月の“腰椎圧迫骨折”。貯金4,000円・借金800万円の61歳DV夫の死で、妻が決断…じつは日本で増えている「死後離婚」の壮絶な実態【行政書士が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月27日 11時30分
-
5「子のない夫婦」を襲う衝撃…手取り月15万円の43歳・非正規妻「これでは生きていけない…」と将来を悲観する「唖然の遺族年金額」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月27日 7時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください