中国初の輸出用野菜全プロセス無人スマート農場が操業開始
Record China / 2024年3月15日 23時30分
中国初の輸出用野菜全プロセス無人スマート農場が山東省・莱陽市で操業を開始した。
北京市農林科学院が13日、中国初の輸出用野菜全プロセス無人スマート農場がこのほど、山東省煙台市莱陽市で操業を開始したと明らかにした。従来と異なる農業生産スタイルを見せている。科技日報が伝えた。
農場内では、走行中の無人トラックが急にしばらく停止し、その後再び前進を始めた。「前方に石などの障害物があり、自動で回避したのかもしれない」。国家大口野菜産業技術体系煙台総合試験ステーション長で、煙台市農林科学院野菜花卉所の李濤(リー・タオ)所長が確認に行ってみると、案の定土の中から石が出てきた。
この障害物自動回避の能力は、無人トラックの「目」によるものだ。国家大口野菜産業技術体系スマート化管理ポスト科学者で、北京市農林科学院情報技術研究センター研究員の呉華瑞(ウー・ホアルイ)氏は、「レーザーレーダー、北斗測位、マルチアイビジョンなどの設備を融合させたため、無人トラックは周囲の物と人を速やかに識別できるだけでなく、野菜作物の成長具合を分析する上、正確に作物の列に合わせることができる」と述べた。
それにとどまらず、無人トラックには高度に発達した「脳」がある。呉氏は「野菜無人農場システムを搭載しているため、コンピューターシステムの個別制御により、自主的なルート計画、遠隔始動、出庫、農作業、障害物自動回避、入庫などの野菜の全プロセスの作業を実現できる。また、内蔵型のマルチマシン共同作業アルゴリズムモデルに基づき、無人トラックは同一プロセスのマルチマシン作業を実現できる。各プロセスのマルチマシン協力を通じ、作業効率を大幅に高めている」と述べた。
呉氏はさらに、「野菜畑は凸凹で、走行ルートから逸脱しやすい。無人トラックにアルゴリズムを内蔵し、北斗測位と慣性航法システムを結びつけることで、数ミリ秒内に偏差を修正し、それを補正することができる。この完全に独自の知的財産権を持つ設備はすでに海外に進出し、サウジアラビア、パキスタン、ベラルーシなどの国の人々に利益をもたらしている」と続けた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
360度AIビジョンの全自動芝刈りロボット「TRON」、クラファンで約2億円調達
Techable / 2024年4月27日 18時0分
-
DJI Agras T50、T25が、空からの作物保護能力を強化
共同通信PRワイヤー / 2024年4月26日 9時44分
-
中国の研究者、トマトから高収量の「秘密」を発見
Record China / 2024年4月10日 10時20分
-
農業生産のバトンを受け継ぐ若者、湖南の農村に「スマートな」変革―中国
Record China / 2024年4月4日 6時30分
-
種子の「ノアの方舟」、世界で唯一の農作物遺伝資源重複保存バンク―中国
Record China / 2024年4月3日 19時30分
ランキング
-
1祝日という"官製のみんな一斉休日"が日本人を苦しめる…精神科医警鐘「連休でストレスが増強される」本末転倒
プレジデントオンライン / 2024年4月27日 8時15分
-
2スバル、山崎製パン、キリン……相次ぐ“事故” 問題の根っこに何がある?
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月24日 8時35分
-
3蹴飛ばされて全治1ヵ月の“腰椎圧迫骨折”。貯金4,000円・借金800万円の61歳DV夫の死で、妻が決断…じつは日本で増えている「死後離婚」の壮絶な実態【行政書士が解説】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月27日 11時30分
-
4「子のない夫婦」を襲う衝撃…手取り月15万円の43歳・非正規妻「これでは生きていけない…」と将来を悲観する「唖然の遺族年金額」
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年4月27日 7時15分
-
5なぜホンダ初の量産EV「ホンダe」はたった3年で生産終了になったのか…「欧州ジャーナリストの絶賛」の裏側
プレジデントオンライン / 2024年4月27日 10時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください