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「IoTネジ」活用の長大吊橋モニタリングシステム登場。橋の適切な維持管理、高寿命化へ

Techable / 2022年6月14日 8時0分

株式会社NejiLaw(以下、NejiLaw)は、株式会社IHI(以下、IHI)および株式会社IHIインフラシステム(以下、IHIインフラシステム)と共同で、NejiLawが提供するマルチセンシング型IoTネジ「smartNeji」を用いた長大吊橋モニタリングシステムの運用を開始しました。

部材間の応力をモニタリングする新システム

今回運用を開始したシステムは、間もなく竣工から50年を迎える長大吊橋に使用している部材連結用高力ボルトの一部を、センサ搭載のIoTネジ「smartNeji」に差し替え、部材間に生じる応力(物体が外力を受けた際、内部に発生する力)を精確に検出してモニタリングするものです。

これにより、橋の荷重性能などを遠隔で定量的に常時把握することが可能になります。

さらに、地震や強風、走行車両の振動による応力状態を自律学習型AIによって自動分析することで、対象部材の損傷度合いを推定して、通行規制の必要性を迅速かつ的確に判断することができるとのことです。

ネジ自体をセンサ化した「smartNeji」

長大吊橋モニタリングシステムに活用した「smartNeji」は、全体の応力状態を無人で常時の遠隔モニタリングをするためのデバイス。

NejiLaw製の緩むことのないネジ「L/Rネジ」をベースに、カシオ計算機株式会社が耐衝撃腕時計「G-SHOCK」の開発で培った、耐衝撃・耐振動性・低消費電力の技術を応用しています。

smartNejiはネジ自体をセンサ化しており、締結作業中の状態を確認するとともに、温度やボルト軸力などの情報をリアルタイムにクラウドサーバへ送信することが可能。

締め忘れの有無や各smartNejiの締付け状態を見える化するほか、その後の経時状態のモニタリングや、smartNejiが組み込まれた構造体の各部や全体の健全性をモニタリングを実現します。

課題視される「社会インフラの老朽化」

橋をはじめとする社会インフラの老朽化が大きな社会問題となっている近年。

橋の耐用年数を延ばし、橋全体の長寿命化につなげるためには、橋の主要部材をモニタリングして適切な維持管理をおこなうことが必要だといいます。

そんななか、NejiLawはIHI、IHIインフラシステムとともに長大吊橋モニタリングシステムの運用を開始。

今後、NejiLawらは、労働人口が減少し続ける日本社会において社会インフラの維持管理を効率的かつ適切に取り組んでいくことで、国土強靭化政策に寄与するとともにサスティナブルな社会の実現に貢献する方針です。

なお、NejiLawは、2022年6月22日(水)〜6月24日(金)に東京ビッグサイトで開催される、第27回機械要素技術展(M-Tech東京)に、smartNejiの技術を出展します。

PRTIMES
smartNeji

(文・Haruka Isobe)

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