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女性が「年収600万円」を目指せる職種とは。手取りや貯蓄事情もチェック!

LIMO / 2022年1月30日 17時50分

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女性が「年収600万円」を目指せる職種とは。手取りや貯蓄事情もチェック!

男性版産休の新設や男性の育休など、男性でも育児と仕事が両立できる制度が増えつつあります。女性の社会進出が叫ばれますが、女性が「年収600万円」を目指せる職種はどれくらいあるのでしょうか。

「転職サービスdoda」がdodaエージェントサービスに登録した正社員20~65歳の男女(有効回答数約45万件)に2020年9月~2021年8月末に行った「平均年収ランキング(年代別・年齢別の年収情報) 【最新版】」によると、2021年の平均年収は「20代女性」で317万円、「30代女性」で378万円、「40代女性」で402万円、「50代以上」で435万円でした(2021年12月13日公表)。

「年収600万円」というと、ややハードルが高いように感じられます。職種の特徴をみながら、キャリアについて考えてみましょう。

女性と男性の賃金格差はどれくらいか

まずは、先ほどの転職サービスdoda「平均年収ランキング(平均年収/生涯賃金)【最新版】」から、女性と男性の賃金差をみていきましょう。

年代別平均年収

【出典】パーソルキャリア株式会社

全体の平均年収では、40代で500万円、50代で600万円を超えるようです。しかし女性に限定すると、全年代で500万円に届きません。前回のデータを比べても、大きく増えている様子は見られませんね。

女性の平均年収が高い職種とは

それでは、女性の平均年収が高い職種にはどのようなものがあるのでしょうか。同調査から【職種分類別平均年収】ランキングをみていきたいと思います。

職業別分類別平均年収

【出典】パーソルキャリア株式会社

一部例外はあるものの、全体と女性のランキングはほぼ一致する結果となりました。

一番高いのが専門職(コンサルティングファーム・専門事務所・監査法人)の514万円(全体575万円)。2位が企画・管理職で438万円(同529万円)、3位がIT・通信系エンジニアで385万円(同438万円)と続きます。

上記から、女性で「年収600万円」というのはハードルが高いことが予想できますね。もう少し細かく職種を刻むと、「リスクコンサルタント(670万円)」「投資銀行業務(643万円)」「運用(ファンドマネジャー・ディーラー)(620万円)」が600万円を超えるようです。

年収600万円台の暮らしぶりや手取り

額面が年収600万円の場合、年齢や勤続年数はどのような平均になるのでしょうか。国税庁 の「令和2年分 民間給与実態統計調査」を参考に、男女別で見ていきましょう。

【男性】

平均年齢:46.4歳

平均勤続年数:17.8年

平均給料・手当:525万9000円

平均賞与:121万2000円

平均給与(年収):647万1000円

【女性】

平均年齢:47.4歳

平均勤続年数:17.2年

平均給料・手当:514万6000円

平均賞与:130万2000円

平均給与(年収):644万9000円

男性の方が、若くに年収600万円に達しているようです。

ここから月額給与を割り出すと、男女ともに約43万円となります。税金や社会保険料が引かれた後の手取りは、約33万円程度になると予想できますね。

居住地域や子どもの年齢によってそれぞれですが、貯蓄しながら生活できる金額と言えるでしょう。実際の貯蓄額についても見ていきたいと思います。

「年収600万円世帯」貯蓄はいくらできているのか

年収600万円台の方の平均額は、男女ともに640万円台でした。このゾーンが含まれる年収600万~650万円世帯の貯蓄事情について、総務省統計局の「家計調査報告(貯蓄・負債編)」から見ていきましょう。

「年収600万~650万円世帯」の貯蓄事情(2021年4~6月期 平均)

平均年収:621万円

平均貯蓄額:1137万円

〈貯蓄の内訳〉

通貨性預貯金:414万円

定期性預貯金:306万円

生命保険など:286万円

有価証券:100万円

金融機関外:31万円

平均負債額:847万円

うち「住宅・土地のための負債」:782万円)

平均貯蓄額は1137万円で、年収の2倍に迫る勢いです。約6割を預貯金で管理し、その他は生命保険や有価証券などで運用していることがわかります。

ただし住宅ローンなどの負債額が847万円あるので、本当の貯蓄額(=純貯蓄額)は290万円になります。

実際には世帯主の年齢や世帯構成でも左右されるでしょう。例えばこちらの調査では、世帯主の平均年齢が48.6歳でした。定年間近であれば負債額はもう少し減るかもしれません。逆に30代で年収600万円に到達する場合、住宅ローンの残債が貯蓄額を上回ることも多いです。

また、配偶者のうち女性の有業率は45%でした。女性で年収600万円はハードルが高いものの、世帯収入であれば超えられる可能性も出てきます。世帯構成や子どもの年齢により、マネープランを柔軟に変えていけるといいですね。

参考資料

女性の平均年収ランキング 職種ランキング【最新版】(https://doda.jp/woman/guide/heikin/)

国税庁 「令和2年分 民間給与実態統計調査」(https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/minkan.htm)

総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2021年4~6月期 平均結果-(二人以上の世帯・勤労者世帯)」第8‐2表(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00200561&tstat=000000330001&cycle=2&year=20210&month=12040600&tclass1=000000330007&tclass2=000000330008&tclass3=000000330009&result_back=1&tclass4val=0)

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