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3月優待ランキング:直接、自宅に届く自社食品優待が超うれしい優待株!

トウシル / 2024年3月7日 7時30分

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3月優待ランキング:直接、自宅に届く自社食品優待が超うれしい優待株!

家計も大助かり!長期保有のしばりがないお得度満点な食品会社系優待

 3月優待株の中には食品・飲料メーカーの自社製品優待もたくさんあります。

 物価高騰が続く中、食品・飲料系優待は家計の節約に直結するので大変貴重です。買い物・食事券優待と違って、自宅ですぐに消費できるため、余分な出費もかかりません。

 生活に欠かせない食品・飲料品がダイレクトに自宅に届くうれしさには格別なものがあります。

 物価が適度に上昇するインフレ時代は、価格転嫁で売上や利益を伸ばせる生活必需品関連企業にとって業績拡大のチャンス。今後も緩やかな物価上昇が続けば、安定的な業績拡大とそれにともなう株価の上昇で値上がり益も見込めそうです。

 2024年2月22日(木)に日経平均株価がバブル期の史上最高値を更新しているのも追い風です。食品・飲料メーカーは景気に左右されず安定的に収益が得られるため、株主配当の利回りが高い高配当株が多いのも魅力です。

 楽天証券の「株主優待検索」の「優待内容」欄で、「食品・飲料品」にチェックを入れて検索すると、全3月優待株778銘柄のうち、223銘柄がヒットしました。
楽天証券「株主優待検索」より

 これらの中から、継続保有のしばりがなく、今回の3月末優待では3月27日(水)の優待権利付き最終日までに購入して、翌28日(木)の権利落ち日まで持ち越せば優待権利を獲得できる即効性や市場で取引できる最低の単元株数である100株保有でも優待がもらえる手軽さを考慮して厳選。お得度が高い食品・飲料系優待をランキングしました。

 

 

株価下落も増収増益続き成長性抜群。ヤクルト本社(2267)の自社飲料優待!

 3月優待の食品・飲料メーカーの中で継続保有条件がなく、100株保有で自社商品が贈呈される人気No.1銘柄はヤクルト本社(2267)

 3月末に自社商品詰め合わせセットが贈呈されます。昨年2023年3月末の実績では、オレンジジュースなど200mlジュース4つと佐賀県神埼市の良質な水を使った「そうめん(2人前)」3袋が贈呈されました。

 3年以上継続保有すると、上記の自社商品に加えスキンケア商品(2023年3月末の実績は薬用スキンクリーム1個)がもらえる長期保有優遇優待もあります。

 他にも9月末に100株保有していると、プロ野球の「東京ヤクルトスワローズ」のオフィシャルファンクラブの「ライト会員」への入会権も提供されるので、ヤクルトファンなら魅力的な優待かもしれません。

 ヤクルト本社は2023年10月1日(日)に1株を2株にする株式分割を行い、100株を約31万5,200円で購入できるようになりました。株主分割後も分割前と変わらず、3月末に100株保有で自社商品が贈呈されるのもうれしい限りです。

 同社は毎年、増収増益が続く業績優良な食品会社ですが、今期2024年3月期は成長源だった中国での販売が落ち込み、海外部門が営業減益となったため、株価が急落。2023年5月に5,215円の上場来高値をつけたあと、2024年2月には一時3,006円まで値下がりしています。

 ただ、海外販売の復調や機能性乳酸菌ビジネスの成長性を考えれば、そろそろ株価が復調してもおかしくないかもしれません。

 いまだ株価が割高なため、今期の予想配当利回りは1.76%と低いですが、3年後の長期保有株主向け優待取得も視野に保有すると有望な銘柄と言ってもいいでしょう。

※今期予想配当利回り:現在進行形の今期決算期末までの1株当たり年間配当金が株価の何%に相当するかを示したもの。株価は2024年2月22日(木)の終値で計算。以下同


 

2.明治HD(2269)

 明治ホールディングス(2269)は、抗菌薬など感染症関連に強い医療品事業も持つ国内首位の乳業、菓子メーカーで「明治ミルクチョコレート」「明治プロビオヨーグルトR-1」といった大ヒット定番商品が多数あります。

 3月末に100株保有で1,500円相当の自社商品が贈呈されます。

 同社は2023年4月1日(土)から1株を2株に株式分割しており、それ以前の優待品は100株で2,000円相当だったことを考えると、以前の50株で1,500円相当ですから優待拡充と考えることもできます。

 優待品はお菓子の「アポロ(チョコレート)」「きのこの山」「カール」や食品の「銀座カリー」など(2023年3月末時点の2,000円相当の優待品の実績)になりそうです。

 優待の発送時期は、秋の新製品を含めたチョコレート製品を贈るため、製品が溶解しないよう10月末ごろと他の3月優待株に比べて遅くなります。忘れた頃にお菓子の詰め合わせが贈られてくるので、逆にうれしさ増量といえるかもしれません。

 同社は原材料費高騰で減益が続いたこともあり、株価は2016年7月の最高値5,465円から2024年2月には3,400円台で推移するなどジリ安の展開が続いています。しかし、今後は値上げ効果や中国など海外進出拡大で増収増益基調に戻る見込み。

 食品・外食関連企業の株価は昨年2023年のコロナ明けの個人消費復活や値上げ効果で急上昇しているものも多いですが、明治HDに関しては高値つかみの心配はそれほどなさそうです。

 減益が続いても毎年1株当たり5円の増配を続けており、今期予想配当利回りは2.76%。PBR(株価純資産倍率)も1.2倍台で、今後も手厚い株主還元策に期待できる高配当株の側面もあります。


 

3.宝HD(2531)

 宝ホールディングス(2531)は傘下に宝酒造とバイオ企業タカラバイオ(4974)を保有。宝酒造は焼酎などの酒造メーカーで、調味料のみりん製造では国内最大手です。

 3月末に100株保有で1,000円相当の自社グループ商品が贈呈されます。優待品は、酒類か調味料か、2つの詰め合わせなどから1つを選べます。

 2023年3月末の実績では、酒類は「極上〈宝焼酎〉」など3点、調味料は「タカラ本みりん『国産米100%』」など3点でした。

 宝HDの今期2024年3月期の業績は子会社タカラバイオの新型コロナウイルス感染症検査関連試薬の特需消滅が響き減収減益と予想。

 会社の解散価値に対して株価が何倍まで買われているかを示したPBRは1.0倍前後と割安で、今期予想配当利回りも2.22%とそこそこの高水準です。

 子会社タカラバイオのコロナ明け以降の急落も響いて、株価はここ2年あまり、900~1,300円台の横ばいで推移していますが、今後は酒類の海外向け販売の成長性やタカラバイオの株価下げ止まりに期待したいところです。


 

4.日清食品HD(2897)

 日清食品ホールディングス(2897)はカップ麺で国内最大手の食品メーカー。

 同社は2024年1月1日(月)に1株を3株に株式分割。それにともない、今回の3月末優待からは、3月末に現在の100株保有で1,000円以内のグループ製品を「日清食品グループオンラインストア」で自由に選択という内容(または1,000円の寄付)に変更されました。

 従来は100株(現在の300株)で3月末に3,000円相当の自社商品詰め合わせセットと同社の「チキンラーメン」のキャラクター・ひよこちゃんのオリジナルグッズが、ひよこちゃんがプリントされた段ボール箱に入れられて直接届く形でした。

 今後はひよこちゃんオリジナルグッズの贈呈はなくなるようです。

 また900株(投資金額約396万円)以上を3年以上保有すると、3月・9月末に6,000円以内の製品選択が7,500円以内に増額されるように、長期優遇制度が変更になりました。

 同社は国内での製品値上げや海外進出の成功で大幅な増収増益が続いており、株価も上場来高値を何度も更新して2022年1月始値から2023年12月終値までの2年間で75%以上も上昇。

 2024年に入ってからは10%以上、下落していますが、同社の成長力を考えると下げ止まって再び上昇を始めたところで買う押し目買いのチャンスかもしれません。


 

5.寿スピリッツ(2222)

 寿スピリッツ(2222)は、「ザ・メープルマニア」「東京ミルクチーズ工場」など訪日外国人にも大人気の地域限定観光みやげに特化した菓子メーカーです。

 3月末に100株以上保有で一律、3,000円相当のグループ製品が贈呈されます。

 同社は業績絶好調で株価が値上がりし過ぎたこともあり、2023年9月末に1株を5株に株式分割。それにともない、株数によって2,000~4,000円相当の自社グループ製品だった優待内容が、分割後の100株以上で一律3,000円相当に変更されました。

 分割前に比べて、100株でもらえる自社グループ製品の金額が増えたこともあり、お得度が格段にアップしています。

 同社はコロナ明けの個人旅行回復や円安進行によるインバウンド需要拡大で2022年3月期以降、急速な業績拡大が続き、今期2024年3月期は過去最高益更新予想。来期も引き続き、インバウンド(訪日外国人)需要の拡大などで最高益の更新が濃厚です。

 ただ、ここまで急上昇し過ぎたことや同社の観光みやげを「爆買い」してくれた中国人観光客がそれほど回復していないこともあり、史上最高値圏だった株価は現在調整中。

 株価の下げ止まりを確認してから購入を考えたほうがいいでしょう。


 

「消費者=個人投資家」を大切にする食品メーカーなら優待廃止リスクは少ない!?

 3月優待株の中には株主優待制度を導入している食品・飲料メーカーがまだまだたくさんあります。彼らにとって、個人投資家はある意味、日頃から自社製品を購入してくれる貴重な「お客さま」。

 株主優待制度を導入して、自社に対するファンを増やしたいというモチベーションも高いため、株式分割して少額資金でも株を買いやすくしたり、分割にともなって100株保有の優待内容を拡充したり、魅力的な株主優待制度の維持に積極的です。

 そこで、ここまで紹介した5社と違って継続保有条件があるものの、長期保有で株価の値上がり益も狙いながら、半年~1年後の優待獲得が狙える優良食品会社を選びました。

 多くの銘柄は、原材料費を価格転嫁で解消できたことで業績も好調で株価も上り調子。増配など株主還元にも積極的な企業が多いので、長期保有向きといえるでしょう。
 

継続保有条件があるものの、人気が高く業績も安定した3月食品系優待株

銘柄名 購入金額
(100株)
配当利回り
(2024年3月期の予想値)
優待内容
味の素(2802) 58万
5,900円
1.26% うま味調味料国内最大手。電子材料や医薬品事業にも進出。値上げ浸透と海外販売好調で大幅な増収増益が続き株価も絶好調。3月末に100株を半年以上継続保有していると、1,500円相当のグループ商品詰め合わせセット贈呈。2023年3月末の優待内容 (実績)は「ほんだし」などが入った詰め合わせセットに同社キャラクター「マジパンダ」がプリントされた調味料用の瓶(赤)。WEB限定で料理評論家の料理ショーなど体験型優待なども抽選で応募可能だった
ニッスイ(1332) 9万
3,720円
※株主優待は500株から
2.56% 水産物の加工食品メーカー大手で、今期2024年3月期は食品の値上げ効果や原料のすり身相場下落で過去最高益更新予想。株価も急騰中。同社の優待には継続保有条件はないものの、優待権利獲得には500株(投資金額46万8,600円)以上の保有が必要。3月末に500株保有で、サバ缶など3,000円相当の自社商品が贈られる
ハウス食品グループ本社(2810) 31万
5,800円
1.46% カレーのルーで国内首位。海外進出を模索中。今期2024年3月期は値上げ効果で増収増益も株価は他の食品メーカーに比べて停滞気味。PBRは1.07倍と割安。3月・9月末に100株を6カ月以上継続保有した株主に、1,000円相当の自社商品詰め合わせを贈呈。2023年9月末の100株株主への優待実績 は、「バーモントカレー」など製品詰め合わせ(5点)か「ククレカレー」などのレトルト製品セット(6点)などからの選択制だった
日本ハム(2282) 53万
9,000円
※株主優待は500株から
2.08% 食肉国内首位でハム、ソーセージに強く、海外事業を育成中。今期2024年3月期は値上げ効果や輸入牛肉の販売好調で、大幅増収増益予想。同社の優待に継続保有条件はなく、3月末に100株で3,000円相当の「選べる優待品カタログ」 から同社のハムやレトルト食品などを1点選択。500株(投資金額約269万5,000円)で3月・9月末に5,000円相当のカタログ優待になり、3年以上継続保有すると7,500円相当、5年以上継続保有で1万円相当にグレードアップ
DM三井製糖HD(2109) 32万
5,500円
3.69% 砂糖の製造で国内最大手。値上げ効果で前期2023年3月期は純利益倍増の大幅増益。今期2024年3月期も業績高止まりで株価もきれいな上昇トレンドが続く。今期予想配当利回りが3.69%の高配当株で、PBRが0.9倍台と割安なため、さらなる株主還元策の導入に期待。同社の優待に継続保有条件はなく、3月末に100株で1,000円相当の自社グループ製品が贈呈。200株以上だと3,000円相当に増額されるので200株保有がお得
※最低購入金額は2024年2月22日(木)の終値で計算。

(トウシル編集チーム)

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