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「東大理Ⅲに4連敗」夢破れた彼女が見つけた道 合格最低点と僅差で不合格、その後の彼女は?

東洋経済オンライン / 2023年12月3日 7時0分

東大理Ⅲを目指し4回受験した森さんだったが…(写真: Graphs / PIXTA)

浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。

今回は2浪+仮面浪人という合計3浪を経験し、日本最難関である東京大学の理科Ⅲ類に挑戦したものの、力及ばず不合格。結果2浪のときに入った金沢大学医学部を卒業し、現在はゆうメンタル・スキンクリニック理事であり、産業医・公認心理師、美容と保険を扱う皮膚科医として活躍している森しほさんにお話を伺いました。

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理Ⅲに4回挑戦したものの…

日本最高の大学、東京大学。その東大の中でも、さらに「別格」とされているのが、理科Ⅲ類です。

【写真】森さんが2浪で合格した大学。進学はしたものの・・・

合格者は、東大受験漫画・ドラマの金字塔『ドラゴン桜』でも「宇宙人」と言われるほど、入るのが非常に難しい学部です。

今回お話をお伺いした森しほさんも高校時代にその「理Ⅲ」に憧れ、4回挑戦しましたが、残念ながら合格を勝ち取ることはできず、一時期は大きな喪失感を抱いたと言います。

しかし、彼女は浪人生活を前向きに生かし、新たな人生を歩んでいます。日本最高峰への挑戦から得たもの、現在のお仕事などについて、語っていただきました。

森さんは、理学部を卒業し、エンジニアだった父親と専業主婦の母親のもとに生まれました。小さい頃は転勤族で、関東の各地を転々としていたそうです。

「家には漫画がたくさんあり、特に『ブラックジャック』や『火の鳥』、『ブッダ』など手塚治虫先生の漫画が好きでした。それらを読んでいたので、幼い頃から漠然と医師への憧れがあったと思います」

「漫画を含め読書や絵を描くことが好きだった」と語る森さん。医師になるという目標はあったものの、勉強への興味はあまりなく、小学4年生のときに通った四谷大塚、小5から通い始めた日能研での模試の偏差値はそれぞれ50くらいだったそうです。

「国語は特に何もしなくてもできるほど得意でしたが、算数・社会は苦手でした。ただテストを解くこと自体は、苦痛に感じなかったんです。中学受験ではテスト形式の過去問を頑張って解いたこともあって、なんとか埼玉県の中高一貫校に合格することができました」

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