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仕事に「モチベーション」を求めがちな人の大問題 きっかけより「始められる仕組み」のほうが大事

東洋経済オンライン / 2023年12月14日 17時0分

現在のビジネスパーソンに求められているのは、短い時間で成果を出し続ける「スピード感のある仕事」。「初速を上げるための実践的なテクニック」を紹介します(写真:kouta/PIXTA)(写真:EKAKI/PIXTA)

日本の企業では、残業をいとわず、長い時間をかけて丁寧な仕事をすることが求められてきましたが、そうした働き方は、すでに許されない状況を迎えています。現在のビジネスパーソンに求められているのは、従来型の「じっくりと時間をかけた仕事」ではなく、短い時間で成果を出し続ける「スピード感のある仕事」なのです。

スピード感のある仕事とは、どのようなものなのか? ベストセラー『トップ5%社員』シリーズの著者である越川慎司氏は、「仕事の初速が早いこと」だと言います。初速とは? 同氏の新刊『仕事は初速が9割』をもとに、3回に渡り解説します(今回は3回目)。

今回は、明日からすぐに始められる「初速を上げるための実践的なテクニック」にスポットを当てます。初速を上げて、仕事を効率的に進めるためには、やる気に頼らない仕組みを手に入れることがポイントです。

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仕事モードに切り替える

最初にお伝えするのは、やる気のあるなしに関わらず、まずは「2分だけ仕事をやってみる」という超シンプルで、即効性のあるテクニックです。

仕事が遅くなる一番の原因は、「最初の一歩」を踏み出せないことにあります。疲れている、眠い、何となく面倒くさい……など、やる気が起こらない理由は人それぞれですが、「たった2分だけ」と考えれば、重い腰を上げやすくなります。

「まずは2分だけやってみる」ことを自分のルールにすると、次のような効果が生まれることがわかっています。

・「ちょっとやってみる」という気軽さが、行動ハードルを下げてくれる

・「作業興奮」が始まって、エンジンがかかりやすくなる

「仕事を始めなければならない」と考えると気分が重くなりますが、「たった2分」のことであれば、「とりあえず、やってみるかな」という気持ちになります。わずか2分でも、実際に仕事を始めてしまえば徐々に作業興奮が始まって、気分を「仕事モード」に切り替えることができるのです。

多くのビジネスパーソンが、「モチベーションが上がらなければ、仕事はできない」と考えていますが、それを待っていたのでは、動き出しが遅くなるだけです。成果を出し続けている人は、自分のやる気を「アテ」にしていません。

とにかく仕事を始める仕組みを作って、作業をスタートさせてしまえば、作業興奮によって、モチベーションは後からついてくることを理解しています。そうした考え方が、仕事の初速を早めているのです。

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