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「えっ?」 "ラーメン王国"は意外な県だった! 支出金額を見ると「東高西低」の傾向がわかる

東洋経済オンライン / 2023年12月30日 16時0分

ラーメンをはじめとする中華そば(外食)の年間支出金額を可視化してみると、ある傾向が見えてきます(写真:jun/PIXTA)

昨今、ITを利用してさまざまなデータを集めることができます。しかし、データを漠然と見ていても、そこに隠された本質にたどりつくことは簡単ではありません。これを防ぐ1つの方法がデータの「可視化」です。可視化することで「思い込み」にとらわれていたことに気が付いたり、意外な事実を発見できたりすることがあります。ここでは、『ビジュアルでわかる日本』の著者である、「にゃんこそば」さんが、「ラーメン王国」を可視化してみました!

主要都市のラーメン(外食)年間支出金額

ラーメンをはじめとする中華そば(外食)の年間支出金額を可視化してみました(下図)。出典は総務省統計局が毎年実施している『家計調査』で、2013~2022年の10年分の平均値。県庁所在地と政令指定都市に住む2人以上の世帯が調査対象です。

【図を見る】主要都市のラーメン(外食)年間支出金額

地図を眺めてみると、全体的に「東高西低」の傾向があるのがわかるでしょうか? そして目を引くのが東北地方。特に山形市では年間支出金額が全国平均の2倍を超え、2007年の統計開始以降、16年連続で2位以上を記録しています(うち14回は52都市中1位!)。

確かに山形県の酒田、米沢、福島県の喜多方、白河など、東北には人気のご当地ラーメンがありますが、ラーメンの有名な地方は他にもたくさんあるはず。どうしてこうなったのか……。これは深掘りしたくなるデータです!

まず、ラーメン屋の分布にどのような地域差があるのか、地図で見てみましょう。下図は、市区町村ごとに「昼間人口(※1)1万人あたりのラーメン店舗数」を示したものです。レストランなどの検索サービスを提供する「Yahoo! ローカルサーチAPI」の情報を使用しましたが、掲載されていないお店や、最新の情報が反映されていない場合もあります。そのため、個々の市区町村ではなく、地域全体の傾向に注目してください。
 

ラーメン屋の多い地域、少ない地域

上図を見ると、東北地方や新潟県が「赤く」色づいています。これは『家計調査』での支出額と同じ傾向です。県庁所在地と政令指定都市では山形市がトップ(1万人あたり4.3軒)。次いで、富山市、金沢市、青森市、盛岡市、秋田市など、東北、北陸の都市が上位を独占しています。

一方、博多&長浜ラーメンで有名な福岡市は20位、札幌市は25位。さらに40位以下に目を向けると、名古屋市、京都市、横浜市、大阪市、川崎市、さいたま市、神戸市、堺市など、三大都市圏の街が続いています。

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