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DXが進むことでマネジャーが失う「武器」と変化 専門マネジャーの登場でキャリアはどうなる

東洋経済オンライン / 2024年3月22日 10時0分

AIなどに関する知識は、一般のビジネスパーソンとしては何をどこまで知っておけばOKなのでしょうか(写真:metamorworks/PIXTA)

生成AI、DX、XTECH、マネジメントへの活かし方……テクノロジーとビジネスはもはや切っても切れない関係にある。日本最大のビジネススクール、グロービスがいま最も力を入れているテクノロジーの「勘どころ」と「使いどころ」を1冊にまとめた『ビジネススクールで教えている武器としてのAI×TECHスキル』を共著として上梓した嶋田毅氏が、テクノロジー、AIなどについて一般のビジネスパーソンは「何をどこまで知っておけばOKか」のラインを明確に解説する。

マネジャーの仕事の変化

本連載の第1回でも触れたように、生成AIをはじめとするテクノロジーの進化は、ビジネスパーソンの優勝劣敗をより明確なものにしていく可能性があります。当然それはマネジャーにも当てはまります。パフォーマンスを出せるマネジャーとそうでないマネジャーの差はどんどん開いていくでしょう。では、パフォーマンスを出せるマネジャーとはどのような人材なのでしょうか。

【写真】ビジネススクールで教えている新時代のベーシックスキルが1冊でわかる

ドラッカー教授をはじめとするマネジメント論の大家たちは、マネジャーは原則マネジメントの仕事に専念すべきで、プレーヤーの仕事は極力しないほうが望ましいと述べてきました。ただ、理想論はそうでも、実際には85%以上のマネジャーがプレイングマネジャーです。この傾向は大きくは変わらないでしょう。競争が激化する中で、企業としては新しい価値創造のための仕事量自体が増えており、マネジャーもそこに加わることは必須だからです。むしろ、マネジャーは自分で成果を出す姿を見せつつ、配下の人員に模範を示す必要性が増します。

課長クラスはもちろん、部長クラスであってもプレーヤーの能力が必要となるのです。

その一方で、マネジャーの管理職としての責任もますます増していくことが予想されます。かつては、部下の単純作業の管理監督をしていれば大丈夫という人もいましたが、単純作業そのものがどんどん減りますし、そのマネジメントもあまり付加価値につながりません。複雑化する経営環境下において、業務のマネジメント(アサインメントやPDCAの的確な実行など)、人のマネジメント(部下の動機づけや能力開発など)、チームのマネジメント(最適配置やコンフリクトの解消など)、部署の地位のマネジメント(周辺組織との調整、Win-Winの関係構築など)を的確にこなすことが求められます。

マネジャーが失う武器

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