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AI時代「日本の本当の強み」超意外な"ここ"にある 孫さんにつんく♂が聞く「AIで今後どうなる?」

東洋経済オンライン / 2024年4月1日 8時0分

プロデューサーであるつんく♂さんと起業家である孫泰蔵さん、異なる2人のプロフェッショナルによる対談、第6回(撮影:尾形文繁)

音楽家、プロデューサーのつんく♂さん、連続起業家としてさまざまな事業を手がける孫泰蔵さんの対談。

2023年、つんく♂さんが『凡人が天才に勝つ方法 自分の中の「眠れる才能」を見つけ、劇的に伸ばす45の黄金ルール』、孫泰蔵さんが『冒険の書 AI時代のアンラーニング』をそれぞれ刊行。お互いの著書を読み、仕事論からAI時代の話まで、深い話は尽きることなく盛り上がりました。

今回は、AIが生活に及ぼす影響やAI時代の日本のあり方について、対話の中でお互いの思考を深めていきます。第6回最終回。

*この対談の1回目:「仕事で成功するのはプロか天才か?」意外な結論

*この対談の2回目:AI時代「子どもが不登校でも"問題"ない」本当の訳



*この対談の3回目:日本の会社員が「世界中から嫌われる」納得の理由

*この対談の4回目:「気を遣いすぎる」のは、日本人の長所か欠点か?

*この対談の5回目:AIで「本当に"働かなくていい時代"」がやって来る

評価する、感動するのは「生身の人間」

つんく♂:AIが進展していくと、農業や畜産業はどうなるでしょうか?

【写真で見る】AI時代「日本の本当の強み」は"意外なところ"にあった!力説するつんく♂✕孫氏

孫:農作物も、ロボットやAIがどんどん勝手につくるようになると思います。

つんく♂:農産物や肉もAIでつくれるなら、もちろん音楽だってつくれちゃいますよね。AIによって簡単にプロ並みのものができてしまうんでしょうか?

孫:AIがいくらすごい曲をつくっても、評価する側は人間です。

たとえばロボットがサッカーの試合で2回転半のオーバーヘッドシュートをしても「ロボットすげえ!」と思うかもしれないけど、そこまで熱くなれたり、感動できたりしないと思うんです。

同じ生身の人間だから、「メッシってすげえ。ここで3人抜きするんだ!」と感動する。

超人のようなサッカーロボットや作曲ロボットも出てくるでしょうが、感動する側はいつまでたっても人間なんです。

AIを恐れず、AIを利用して作品性を高める

孫:だから、クリエイターはAIを恐れる必要はなく、「便利な機能」としてどんどん利用して、作品性を高めていけばいいと思うんです。

音楽でいえば、昔のアナログ時代は、いいスネアやいいバスドラの音がなかなか録れなくて、ちょっとした音づくりに3日とかかかっていた。でも、今はプロツールズですぐにつくれるのが当たり前になっている。それと同じだと思います。

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