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「苦情で閉店→大行列店」47歳・つけ麺店主の格闘 つけ麺日本一「YOKOKURA STOREHOUSE」の流儀

東洋経済オンライン / 2025年1月11日 8時30分

2024年の秋、「大つけ麺博『つけ麺日本一決定戦』」で優勝を勝ち取った「YOKOKURA STOREHOUSE」。日本を代表する屈指の行列店は、いかにして生まれたのだろうか

2024年の秋、新宿・大久保公園にて大型ラーメンイベント「大つけ麺博『つけ麺日本一決定戦』」が開催された。一般投票による予選を勝ち抜いた総勢40店舗が出店し、つけ麺の日本一を決めるという大会だ。

【画像10枚】食べログ3.90点、栃木県で堂々の第1位…。YOKOKURA STOREHOUSEの「昆布水つけ麺」はこんな感じ

栄えある優勝を勝ち取ったのは栃木県小山市にある「YOKOKURA STOREHOUSE」(ヨコクラ・ストアハウス)というお店だ。

工場街で輝く、日本屈指の行列店

JR小山駅からおよそ6㎞。「横倉」という工業地帯の中に「YOKOKURA STOREHOUSE」はある。

【画像10枚】食べログ3.90点、栃木県で堂々の第1位…。YOKOKURA STOREHOUSEの「昆布水つけ麺」はこんな感じ

工場街にピッタリなインダストリアルな内装は、シックでオシャレだがポップさもあり、すごく居心地がいい。

看板メニューは「昆布水つけ麺」。まずは麺をそのまま、そのあと藻塩で、そしてつけダレでと3段階楽しめる。

しなやかさが際立った麺で、食べるたびに麺がおいしくなっている。焼きのしっかり入ったチャーシューから低温調理チャーシューまで柔らかさと味のバラエティーもよく、楽しくおいしい。

「食べログ」では3.90点という高得点で、栃木県で堂々の第1位だ(2024年12月23日現在)。日本を代表する屈指の行列店になっている。

もともとはプロサッカー選手を目指していた

店主の篠塚浩一さんは1977年栃木県小山市生まれ。10歳の頃から父の仕事の関係でアメリカへ。高校で日本に戻ろうと、受験をするが失敗。その後サッカーのプロを目指してブラジルに飛び立つ。

現地のプロチームの下部組織に入団し、19歳までサッカー漬けの毎日を過ごした。日本でプロになるために20歳になる前に帰国し、アルバイトをしながら社会人リーグに所属した。

必死で努力をしてきたが、このままサッカーを続けていくのは難しいと思い、生きていくために仕事を探した。

表参道や青山など国道246号沿いにある高級なフランス料理店に一軒一軒飛び込みで「従業員を募集していませんか?」と聞いて回った。

「プロサッカーチームは当時日本に10球団しかありませんでしたが、料理店は無限にあります。なので、一軒一軒回ればなんとかなるだろうと思ったんです。こうして21歳で完全未経験でフランス料理の道へ入りました」(篠塚さん)

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