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週刊地震情報 2021.10.24 青森県東方沖で2回の震度3 東海道南方沖では深発地震も

ウェザーニュース / 2021年10月24日 10時30分

ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された地震回数は前週とほぼ同じ水準になりました。本州の内陸部で地震がやや多くなっており、東北の太平洋側での地震も目立ちました。

この期間に震度3以上の地震は4回発生しています。(10月18日~24日10時の集計)

国内:青森県東方沖震源の地震で2回の震度3

青森県東方沖の地震

18日(月)0時49分頃、青森県東方沖を震源とするマグニチュード4.6、深さ61kmと推定される地震が発生しました。この地震により青森県八戸市や北海道函館市、岩手県久慈市などで最大震度3を観測しています。

また、19日(火)21時36分頃にも青森県東方沖を震源とするマグニチュード5.4、深さ38kmと推定される地震が発生し、青森間八戸市や北海道浦河町などで震度3を観測しました。

18日(月)の地震は南北方向に張力軸を持つ正断層型、19日(火)の地震は北北東ー南南西方向に張力軸を持つ正断層型と解析されています。地震のメカニズムや深さから、沈み込む太平洋プレートの内部で発生した地震の可能性が高いと考えられます。

青森県東方沖ではマグチュード6前後の地震が頻繁に起きており、最近では去年12月21日にマグニチュード6.5、震度5弱の地震が発生しました。

政府の地震調査研究推進本部は青森県東方沖及び岩手県北部を震源とする、マグニチュード7.9程度のプレート間巨大地震が、今後30年以内に8~30%の確率で発生するとしています。プレート境界の大きな地震が起きた場合は、沿岸部で津波の危険性も出てきますので、定期的に対策の見直しや、避難経路の確認などを行うようにしてください。

国内:東海道南方沖で深発地震

東海道南方沖の地震

21日(木)17時37分頃、東海道南方沖を震源とするマグニチュード5.6、深さ約356kmと推定される地震が発生しました。この地震では震源から遠く離れた栃木県宇都宮市で最大震度3を観測する、「異常震域」と呼ばれる震度分布がみられています。

今回の震源付近では9月14日にもマグニチュード6.0の深発地震が発生していて、この際は茨城県や栃木県、東京都で震度3の揺れを観測しました。

しばしば起きる異常震域

異常震域の仕組み

震源が深い深発地震では地震波が伝わりやすい太平洋プレートに沿って遠方の地域に揺れが伝わる「異常震域」と呼ばれる震度分布となることがあります。

「異常震域」は大きな深発地震が起きた時、ごく普通に見られます。頻度が高い震源が浅い地震と違った震度分布であるため、「異常」という用語が使われており、現象そのものは異常ではありません。

今年に入り最大震度が3以上の深発地震は5回目です。いずれの地震でも異常震域は現れており、それほど珍しい現象ではないことはわかります。

世界:地中海でM5.9の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しています。最も大きなものは18日(月)にバヌアツ近海で発生したマグニチュード6.1の地震です。

日本時間の19日(火)午後にトルコの南の地中海を震源とするマグニチュード5.9の地震が発生しました。震源が陸地から離れていたため揺れによる影響はなく、津波も発生していません。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

今回の震源はアフリカプレートとエーゲ海プレート、アナトリアプレートの境界付近です。境界よりもアフリカプレート側で起きており、メカニズムや深さなどからプレート内で起きた地震と考えられます。

プレート境界の北側は地震が頻発している一方で、南側は地震の発生が少なく、今回のようにマグニチュード6に近い地震は近年、起きていません。最近では2014年にマグニチュード5.0、1986年にマグニチュード5.3の記録があるくらいです。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

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