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中国製造業PMI、2月は49.1に低下 5カ月連続で50割れ

ロイター / 2024年3月1日 12時36分

中国国家統計局が1日発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.1と、市場予想通り1月の49.2から低下し、景況拡大・縮小の分かれ目となる50を5カ月連続で下回った。写真は、中国浙江省のEV生産ラインの様子。2023年4月26日に撮影。(2024年 ロイター/China Daily via REUTERS)

Ellen Zhang Joe Cash

[北京 1日 ロイター] - 中国国家統計局が1日発表した2月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.1と、市場予想通り1月の49.2から低下し、景況拡大・縮小の分かれ目となる50を5カ月連続で下回った。

受注が低迷する中、政策当局者に追加刺激策を求める圧力が高まっている。

今年は2月10日が春節(旧正月)に当たり、工場の休業といった季節的な要因が影響した可能性がある。

一方、財新/S&Pグローバルが1日発表した2月の中国製造業PMIは50.9に上昇。生産と新規受注の伸びが加速した。

両統計を踏まえると、PMIは景気回復にばらつきがあることを示している。

恒生銀行(中国)のチーフエコノミスト、ダン・ワン氏は、春節が大きく影響したのは間違いないとし、当該月には通常、PMIが低下すると述べた。

同時に、海外新規受注の急減も背景にあると指摘。「海外からの需要減退は一時的でなく、恒久的な現象のようだ」とし、先進国の景気減速や国内サプライチェーン(供給網)の移転に言及した。

統計局のPMIは新規輸出受注が11カ月連続で縮小した。雇用縮小も1年続き、企業が引き続き厳しい状況に置かれていることを示した。

新型コロナウイルス禍後の国内景気回復が失望を誘う中、中国経済モデルの根幹に疑念が生じ、長期的な成長を支えるため政策当局者は大胆な改革を検討する必要があるとの見方が強まっている。

中国経済は不動産セクターの問題や消費低迷を背景に減速している。また、外資系企業は投資を引き揚げ、製造業者は買い手探しに苦慮しているほか、地方政府は巨額債務を抱えている。

統計局が併せて発表した2月の非製造業PMIは51.4と1月の50.7から上昇し、昨年9月以来の高水準となった。春節休暇中の消費が寄与したとみられる。

ただ、建設活動は0.4%ポイント低下した。不動産関連の活動が依然として縮小している。

昨年6月以降に導入された政策措置の効果が限られており、当局者は景気支援に向けさらなる措置を講じると表明している。

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