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商業用不動産の混乱、今年も続く=ドイツ銀CEO

ロイター / 2024年3月13日 11時7分

 3月12日、ドイツ金融最大手ドイツ銀行のクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO、写真)は、商業用不動産の混乱は2024年も続くと予想し、貸倒引当金は予想の上限に達するとの見方を示した。写真はスイスのダボスで1月撮影(2024 ロイター/Denis Balibouse)

[フランクフルト 12日 ロイター] - ドイツ金融最大手ドイツ銀行のクリスティアン・ゼービング最高経営責任者(CEO)は12日、商業用不動産の混乱は2024年も続くと予想し、貸倒引当金は予想の上限に達するとの見方を示した。

同氏は金融関連の会合で、2024年に商業用不動産が直面している課題が全体的に大きく緩和されることはないだろうと述べた。

データによると、ドイツ銀は商業用不動産セクターへの融資残高が国内金融機関の中で最も多い。

同行が積極的に事業を展開する米国では、高金利とオフィスの空室により商業用不動産が特に圧迫されている。

ゼービング氏は商業用不動産の苦境について「悪化はしていないが、改善の兆しもない」と発言。ドイツ銀が借り手と融資の早期延長や再編に取り組んでいると述べた。

ドイツ銀は先に24年の貸倒引当金は融資の25─30ベーシスポイントになると予想していたが、ゼービング氏は世界の状況を考慮すれば引当金は予想の上限に近くなると語った。

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