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新潟国際アニメーション映画祭 昨年の手ごたえ、今年の見どころをディレクター、プロデューサー陣に聞く

映画.com / 2024年3月6日 19時0分

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技術的貢献に対するアワード蕗谷虹児賞、大川博賞を創設 (C)新見伏製鐵保存会 (C)2023 Studio Ghibli (C)2022「かがみの孤城」製作委員会 (C)2020 杉谷庄吾【人間プラモ】/KADOKAWA/ 映画大好きポンポさん製作委員会

 3月15日から、長編商業アニメーションに特化した映画祭「第2回新潟国際アニメーション映画祭」が新潟市内で開催される。長編アニメ映画のコンペティション部門を持つアジア最大の祭典として、そして国内外のアニメファンや製作者の交流の場となるよう、新潟から世界へアニメーション文化を発信することが狙いだ。

 押井守監督が審査員長を務めた昨年の第1回は、りんたろう監督、大友克洋監督、片渕須直監督ら豪華ゲストが新潟を訪れ、自作の紹介とともにトークイベントなどで観客に直接声を届け、大きな注目を集めた。

 今年のコンペティション部門への応募数は昨年の倍以上となる29の国と地域、49作品から集まり12本がノミネート。今年は、長編コンペティション審査員長に世界的アニメーションスタジオ・カートゥーン・サルーンのノラ・トゥーミー氏を迎え、高畑勲監督の長編全作品上映、湯浅政明監督の短編特集上映、「機動戦士ガンダム」シリーズの富野由悠季監督の来場、片渕須直監督が制作中の最新作「つるばみ色のなぎ子たち」の一端を語るトークイベントなどが発表されている。

 昨年に引き続き、フェスティバル・ディレクターのKADOKAWA上級顧問の井上伸一郎氏、企画制作、ジェネラル・プロデューサーで、「この世界の片隅に」「機動警察パトレイバー」などを手掛けたジェンコの真木太郎氏、そして、プログラム・ディレクターを務めるジャーナリストの数土直志氏に話を聞いた。

▼第1回開催の手応えは?

――本映画祭開催決定時には、カンヌと東京と新潟を結んで同時会見を行うなど、日本発の国際アニメーション映画祭としてのグローバルな展開を強調されていました。昨年の第1回開催の手応え、振り返りをおうかがいします。

井上:昨年は第1回だけに手探りでしたが、ご来場いただいた方々には大変評価していただけました。初めての試みですから、裏の方は常にバタバタしておりました。いつも何か大変なことが起こる感じはありましたが、特に現場、事務局運営スタッフの皆さんがいろいろと気を回して動いてくださいました。アクシデントが起きてもそのリカバリーがとても早かった。ですから、お客様には好評だったと認識しています。その結果は、今年のコンペティション作品のエントリー数の増加にも反映されていると思います。

真木:お手本になるアヌシー国際アニメーション映画祭や東京国際映画祭もあるので、映画祭そのものは別に新しいことではないけれど、来てくださった方の感想や僕らの感覚でも、1回目にしては相当うまくいったという実感があります。ただ、昨年は告知や宣伝が足りない部分もあって、地元の商店街では、一体ここで何をやっているのか?と思われることもあったので、2回目は新潟市でのお祭りだということを強調して盛り上げたいですね。

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