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[総体]立正大淞南・南監督、「負けたことなんか引きずる必要はない。でも忘れてはいけない」

ゲキサカ / 2015年8月9日 8時3分

[総体]立正大淞南・南監督、「負けたことなんか引きずる必要はない。でも忘れてはいけない」

[8.8 全国高校総体準決勝 東福岡高 5-2 立正大淞南高 ユニバー記念競技場]

「あしたからですよね。あす決勝を見に来て、何を思うかなんですよね。何も思わないヤツはそのままだと思う。負けたことなんか引きずる必要はないと思うんですけど、忘れてはいけないと思うんですよ。きょうの大敗は引きずる必要はないですし、気にすることはないですけど、忘れたらもうアウトですから、忘れないでほしいと思います」。立正大淞南高の南健司監督は撃ち合いの末の敗戦を素直に認め、選手たちのこれからに期待を寄せた。

 立正大淞南は10年度の選手権、11年、12年の総体に続く全国4強入り。初のファイナリスト、そして日本一を目指したが、そこには手が届かなかった。東福岡高の攻撃に完全に崩されて失点した訳ではない。身体能力で圧倒された訳でもない。だが5失点で敗戦。南監督は局面局面での準備不足、集中力不足を指摘した。「二歩目が出るのがきょうは強烈に遅かった。構えをしていなかった。全員にそれがなかった。それが納得いかなかった」。予測含めた準備が遅れて守備で後手を踏み、失点を重ねたことを残念がった。

 5失点の敗退。試合直後、応援席の前で指揮官からの話を聞いたCB饗庭瑞生主将は「(ベスト4まで)勝ったのはこの結果だけみたらまぐれだと。実際にそう言われても仕方のないゲームなのでレベルアップして選手権で日本一になれるようにしたい」と口にした。負傷明けだった注目CBにとっても悔しい5失点敗戦。「コンディションは言い訳できない。怪我してしまったのは自分の責任」と巻き返しを誓っていた。

 饗庭は「(チームとして)走力では負けていなかったので一つひとつの精度を上げて、走力もまた伸ばして、走って勝てるように。縦に速いサッカーで勝ちたい」と力を込め、後半存在感を放ったMF上村大悟は初の日本一を成し遂げるために先輩たち以上の努力をすることを誓った。「今までの人たちよりも、もっと練習も走ることも必要。もっと上げて行かないといけない」。

 PK戦で3勝するなど、チームにとってプラスの部分もあった全国総体だが、初の日本一を懸けて戦うはずだった決勝はスタンドで観戦することになった。悔しさはもちろんある。負けたことは決して忘れない。だが、引きずることなく、また一歩を踏み出すこと。決勝のスタンドで感じたことを日常から表現し、選手権で歴史を変える。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2015

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