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[船橋招待U-18大会]「引かれようが崩し切る]「徹底的に回す」永井秀樹新監督の下で復活への道歩み始めた東京Vユース

ゲキサカ / 2017年4月7日 12時56分

東京ヴェルディユースのCB谷口栄斗は「もっと質を高めていきたい」

[4.2 船橋招待U-18大会決勝リーグ 矢板中央高 2-1 東京Vユース 高瀬下水処理場上部運動広場]

「自分の目指すサッカーはボール保持率が生命線。そこでしたたかに崩しきれないと。ボールは持っている、上手いけれども勝てないと言われないように。Jのトップでも、ボール保持しても最後の決めるところは(個の強い)外国人だったりするじゃないですか。でも、そうじゃなくて(コンビネーションで)、相手が引かれようが崩し切る。ドン引きされて回していいよと言うことであれば、徹底的に回せばいい。そして良いサッカーをして勝つ。それが自分の中のテーマ」

 東京ヴェルディユースの新監督に就いたのは、昨年まで現役選手として長く東京ヴェルディを支えてきた永井秀樹氏。「きちっと止めて、きちっと蹴る」ことを求める新指揮官が最初のトレーニングで行ったのは、基本的な対面パスだったという。「できない選手の底上げももちろん、できる選手はできますよと思うかもしれないけれどそれは、イニエスタと同じか、シャビと同じレベルなのか、と」。現役時代、テクニカルなプレーで観衆を沸かせた永井新監督もボールを止める、蹴るはできると思っていたというが、それは国内での話。上には上がいることを痛感させられた。「何となく上手いではいけない」。自分達が挑戦するサッカーをより高いレベルで表現するために、徹底的にキックを練習させて、蹴る、止めるのレベルを引き上げている。
 
 3月31日から4月2日まで開催された船橋招待U-18大会で東京Vユースは予選リーグを無敗で勝ち上がった。U-18日本代表MF藤本寛也がトップチームに帯同していたため、大黒柱不在の中での戦いだったが、決勝リーグでもスーパールーキーのMF山本理仁やMF森田晃樹、MF河田稜太を中心にボールを握って名古屋U18を押し込んでいた。それでも、相手のプレッシャーの前にミスを犯して失点。最後の崩しに課題を残して0-3で破れると、矢板中央高との一戦はMF{{村井清太}が自らPKを獲得して追いつきながらも終盤にミスから決勝点を献上して1-2で敗れた。

 内容は悪くなかったかもしれない。だが、プリンスリーグ関東に所属している現在から、もう一度「強いヴェルディユース」を作り上げるためには、どんな相手でも崩して点を奪い、どんな試合でも負けないで勝ち続けること。主将のCB谷口栄斗は「1試合1試合圧倒してずっとボールを持ち続けろと言われているので、それをやりたい。できない訳じゃない。もっと質を高めていきたい。(永井新監督には)基礎からやってもらっています。止める、蹴るはもっと極めると永井さんにはそう言われています。試合中と練習の対面パスは違うので難しいですけれど前の選手とかは上手くなっているし、もっと質を上げていきたい。(自分は)去年(プレミアリーグ)参入戦出ていた立場なので、またあの舞台に上がらないといけない。1試合1試合勝ち点を取って、一年を通していい結果を出したい」と力を込めた。

 永井新監督は「謙虚さも必要」と高校年代最高峰のリーグ戦であるプレミアリーグに所属できていない現実をしっかり理解させた上で、勝者のメンタリティーを植え付けていきたい考えだ。「ヴェルディが将来目指す姿は伝えないといけないし、やらせないといけない」。現役引退後、即ユースチームの監督という難しさはある。すぐには結果が出ないかもしれない。だが、責任を持ってヴェルディ復活のために、選手たちとともに全力で課題にトライする。

(取材・文 吉田太郎)

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