闘争心をコントロール、一段階上の選手へ…進化中の日本体育大DFンドカ・ボニフェイス
ゲキサカ / 2017年4月14日 12時15分
熱い闘争心をコントロールし、選手として一つ上の段階へ。日本体育大DFンドカ・ボニフェイス(4年=浦和東高)は転換期を迎えている。“やられたらやりかえす”という気持ちが強すぎて裏目に出てしまうことが多かったが、ようやく落ち着いて判断ができるようになり、選手として一皮向けようとしている。
大学3年生という大事な時期だった昨季はまさかのスタートだった。開幕戦の順天堂大戦で終了間際に“つば吐き行為”で退場。これにより、異例の6試合出場停止という処分が下された。そんなとき、鈴木政一監督から呼び出しを受けた。
「政一さんからは、“そういうことをしていると、みんなから信頼は得られない。みんなから信頼されないとサッカーはできない。みんなから信頼されるような選手にならないといけない”と言われて、その通りだなと思いました。自分はDFというポジションですし、信頼されるようにしっかりしないといけないと、改めて頑張ろうと。そう思いました」
指揮官からは『サッカーはチームプレー。ましてや守備陣なのだからチームに信頼されていないといけない。そういう選手はプロになれば、10年レギュラーが取れるのだから』と説かれた。この言葉を胸に刻み、改めて日々の練習から真摯に取り組んだ。
「大事な1年だったのに、6試合の出場停止で前期リーグのほとんどに出られず。正直困りました(苦笑) チームに悪いなと思いましたし、嘘だろって……。あの時期は公式戦に出られなかったので、とにかくみんなと練習していましたね。モチベーションとしては練習試合などはあったので、毎週そのためにやっていました」
スタートでつまづいたものの、夏の大学日本一決定戦・総理大臣杯では全試合に出場し、チームの4強入りに貢献。後期リーグでも主力として出場を重ねて、チームは3位でリーグを終えた。試合を重ねる毎に冷静な判断ができるように。しかし全日本大学選手権(インカレ)では決勝進出を果たしたものの、決勝で筑波大に0-8の完敗。涙の準優勝となった。
「インカレのあの負けは本当に残念でした。あのときの日本体育大は勢いで勝ち上がったという感じで。チームのみんな最初は勝てるとは思っていなかったと思うし、初戦で勝てるかどうかという感じの雰囲気でしたけど、初戦とその次に勝って勢いに乗ったかなと思います。個人としては、全く何も出来なかった大会ですね」
「個人としての手応えがあるとすれば、良くなった部分というのは“考えてやらないといけないな”と思ったことです。無意識に“ただやろう”というのではなく、考えてやらないといけないと思ったことが成長なのかなと感じています」
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