[新人戦]敵将も認める力発揮した神戸弘陵が滝川二を3-0撃破、兵庫制覇へ王手
ゲキサカ / 2018年2月3日 22時10分
[2.3 兵庫県高校新人大会準決勝 滝川二高 0-3 神戸弘陵高 アスパ五色]
平成29年度兵庫県高校サッカー新人大会の準決勝が3日に行われ、滝川二高と神戸弘陵高が対戦。神戸弘陵が3-0で勝利し、4日に行われる決勝行きを決めた。
例年とは違う“力強い”神戸弘陵が、持ち味を発揮し、17年度選手権代表校である滝川二を退けた。立ち上がりに流れを掴んだのは、「一人ひとり責任を持ってプレーして欲しい」(松岡徹監督)との思いから、2年生だけをスタメンに並べた滝川二。FW全聖矢(2年)と中森翼(2年)へのロングボールを起点に、2人が競り合ったこぼれ球を拾って、神戸弘陵を押し込んだ。
これまでなら、滝川二のパワフルな攻撃に手を焼くことが多い神戸弘陵だが、今年の神戸弘陵はいつもと違う。180cmのCB平松永遠(2年)ら高さのある選手が揃う強みを発揮して空中戦を制すると、2列目もセカンドボールを着実に回収し、滝川二に決定機を許さず。我慢の時間を耐え凌ぐと、「風下に立った場合は、押し込まれる時間は必ず来る。(それでも)しっかり守ればチャンスは来ると伝えていた」(谷純一監督)との読み通り、前半10分にファーストチャンスが訪れた。
自陣での素早いリスタートから、DF平松がロングボールを前線に展開すると、FW吉田翔貴(1年)が相手PAで素早く反応。GKの目の前でボールに触ると、がら空きとなったゴールに流し込んだ。続く14分には、左サイドを突破したMF兼田拓実(1年)がPA左で倒され、FKを獲得。MF高野裕維(2年)のキックは壁に阻まれたが、兼田が豪快に押し込み、2点リードで前半を折り返した。
逆転を狙いたい滝川二はハーフタイムに3枚替えを行ったが、後半も流れを変えることはできない。神戸弘陵は、今大会初スタメンとなったMF深水亮輔(2年)が、「攻守でポイントになってくれた」と谷監督が認める活躍でチームを牽引しつつ、MF中濱悠斗(2年)の大きな展開を交えて鋭いサイド攻撃を繰り出した。
守備でも、DF今井慈玄(2年)を中心に主将の高野が「今年の強み」と胸を張る粘り強いプレーを披露し、無失点のまま試合を進めると後半34分にはサイドで得たリスタートのこぼれを高野が豪快な左足ボレーで叩き込み、3-0でタイムアップ。敵将である松岡監督が「(選手権に出られなかった)悔しい思いをして、1、2か月練習してきたチームとの差が出た。1点獲ってから、神戸弘陵の勢いが凄かった。技術、得点、気持ちの部分で今日は劣っていたと思う」と認める程の力を見せた神戸弘陵が決勝への切符を手にした。
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