[MOM2537]桐光学園FW西川潤(2年)_「みんな来てたんで、どうしよう!って」 U-16代表エースへアピール弾
ゲキサカ / 2018年6月9日 22時57分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[6.9 総体神奈川県予選3回戦 桐光学園高2-0桐蔭学園高 日大藤沢NFグラウンド]
「みんな来てたんで、どうしよう!って。びっくりしました(笑)」――。桐光学園高FW西川潤(2年)にとって高校生活2回目の夏は、思わぬ“ギャラリー”とともに始まった。この日はU-16日本代表の森山佳郎監督ら代表スタッフ陣や、中学時代を過ごした横浜FMジュニアユースの恩師が視察。緊張もあったというが、見事に目の前で決勝点を叩き出してみせた。
3年ぶりの全国総体出場を狙う桐光学園にとって、初戦となった県予選3回戦。U-16日本代表でエース候補の西川は試合前、来年のU-17W杯を目指す代表スタッフ陣の姿を見つけると、すぐさま挨拶に出向いていた。森山監督には「おおっ、頑張れよ! 2点だぞ!」と言われたといい、「ちょっと緊張しました」と本音も。さらにその後、横浜FMジュニアユースで指導を受けた坪倉進弥監督の姿にも気づき、背中を押されていたようだ。
この日の相手は昨年度の全国選手権出場校である桐蔭学園高。「桐蔭ということでモチベーションも高かった」との言葉どおり、意気揚々と初陣のピッチへ向かった西川。前半は「マークがガツガツきていたので、周りを生かしてやろう」とサイドに流れるプレーが中心。PA左の角度のない場所からのシュートチャンスが1本あったが、惜しくも右へと外れていった。
それでもハーフタイムが明けると、徐々にゴールに近付くプレーが増えていく。後半3分、PA右寄りにドリブルで進入し、カットインシュートはGKがビッグセーブ。途中起用されたMF阿部龍聖(3年)の推進力も生かしながら、「彼が前を向いてスイッチが入れば、止められるDFは居ない」(鈴木勝大監督)という理想どおりの形をつくっていった。
すると後半22分、そんな背番号10がついにスコアを動かした。中盤でボールを奪ったMF中村洸太(2年)のパスを受け、半身の体勢からターン。すぐさま鋭いドリブルに入ると、かわされるのを恐れて近づけない相手守備陣をグングンと抜き去り、PA左から力強く左足を一閃。この日3本目のシュートでゴールにねじ込み、トーナメント初戦で貴重な先制点を導き出した。
「GKのタイミングを外して打てたのは良かった。でも、もっと決められる場面はありました」。そう振り返った西川の脳裏にあったのは森山監督の言葉。「2点だぞ!って言われていたのに、1点でした」。西川は後半38分にもアシストを記録し、1ゴール1アシストで勝利に貢献したものの、満足した様子は見せなかった。
名門クラブユースの立場を捨て、高校サッカーの舞台を選んだ世代屈指のアタッカーだが、昨年度は全国大会への出場なし。「自分がやってやるという気持ちでやっています」と今大会に懸ける思いは大きい。「チームを引っ張って、点を決めて、インターハイに出たい」。自らに期待を寄せてくれる恩師たちのためにも、とにかくゴールを積み重ねていく構えだ。
(取材・文 竹内達也)●【特設】高校総体2018
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