大津の新10番、注目MFの嶋本悠大が貴重な経験。U-17日本高校選抜でも「チームの中心でやりたい」

U-17日本高校選抜MF嶋本悠大(大津高2年=ブレイズ熊本出身)が左足シュート

[3.3 ヤングサッカーフェスティバル U-17静岡県ユース選抜 1-2 U-17日本高校選抜 草薙陸]

「チームの中心でやりたいなと思っていますし、自分がもっとボールに触ってプレーしたいなと思っています」

　熊本の名門・大津高の新10番、MF嶋本悠大(2年=ブレイズ熊本出身)がU-17日本高校選抜の中心選手となることを誓った。嶋本は大津の2年生ボランチ、ゲームメーカーとして今冬の選手権16強。新チームでは主に左SHを務め、2月の九州新人大会で得点力やボールを失わない力、突破力を発揮していた。

　対戦相手を凌駕するようなパフォーマンスを続け、準優勝に貢献。今回、U-17日本高校選抜でボランチを務めた嶋本は、ピッチ中央でチーム全体のバランス、立ち位置を意識しながらプレーしていた。

　GKの近くまで下りてビルドアップに参加。味方をサポートしながら攻撃に係わり、チャンスがあればゴールに繋がるような“キーパス”を狙った。また、前線へ顔を出して左足シュートを放ち、守備でも精力的な動き。ともにU-17日本代表のMF矢田龍之介(清水ユース/2年)やMF川合徳孟(磐田U-18/2年)らU-17静岡県ユース選抜からボール奪取の回数をなかなか増やせなかった。それでも、「チームの攻撃のリズムだったりとかは作れたのかなって思います」。後半21分に交代するまで走り続け、勝利に貢献した。

　24年シーズンのブレイク候補の一人だが、これまで年代別日本代表歴はなく、今回のU-17日本高校選抜の活動は貴重な機会になっている。「こういう経験はあんまりないんで、良い経験にして。良い踏み台にして、チームに戻ったら、もっとチームのレベルアップのためにしっかり情報共有していきたい」と語った。

　大津同様、U-17日本高校選抜でもより多くボールに触れ、中心選手になることが目標。再びU-17日本高校選抜として出場するJ-VILLAGE CUP U-18(3月15日開幕)へ向けては、「4試合あるので、そこは自分のできないことをチャレンジする良い機会だと思ってるんで、しっかりチャレンジしていきたい」と意気込んだ。

(取材・文　吉田太郎)