太陽王子のディフェンスリーダー候補。柏U-18MF猪狩鉄太は圧倒的な成長を誓ってアカデミー9年目の集大成に臨む
ゲキサカ / 2024年3月14日 20時55分
[3.14 サニックス杯 柏U-18 0-5 大津高 グローバルアリーナ]
どれだけピッチに立ちたいと願っても、それが叶わない悔しさは十分すぎるほどに味わった。もうそんな想いはしたくないし、そのために必要なこともわかっている。とにかく成長し続ける。チームにとって欠かせない絶対的な存在として、誰からも認められるぐらいにまで。
「今年の自分たちは日本一を目標にやっているので、自分はその中でチームの主力としてすべての試合に絡んでいきたいですし、守備だったら自分を中心に守れるような、ビルドアップも自分が中心になってボールが回っていくような、本当の中心選手になりたいです」。
左足のキックに自信を持つ柏レイソルU-18(千葉)のディフェンスリーダー候補。MF猪狩鉄太(2年=柏レイソルU-15出身)は自らの課題と真摯に向き合いながら、新シーズンに向けてのモチベーションを着々と高めている。
守備陣にとっては難しい試合となった。『サニックス杯国際ユースサッカー大会2024(福岡)』の2日目。九州の強豪・大津高(熊本)と対峙した柏U-18は、「前半は特に自陣での守備やビルドアップが多くて、敵陣に押し込むことが少なかったと思います」と猪狩も振り返ったように、相手の高い強度を前に攻守で思うようなプレーを繰り出せず、前半だけで3失点を喫してしまう。
攻撃面では猪狩とDF梶田健斗(1年)で組むセンターバックコンビに、GK栗栖汰志(2年)も加わって丁寧にボールは動かしたものの、相手陣内でのアタックの回数は増えず、もどかしい展開に。何度か右のMF酒井一輝(1年)、左のDF岡本稜士(2年)の両翼を使ってチャンスの芽は作り出しても、決定機は生み出せない。
さらに終盤には2失点を献上し、ファイナルスコアは0-5。「なかなか厳しい戦いになりましたけど、こういうレベルの高い中だとゴールを決めるチャンスは少ない中で、いかにそこを決められるかというところにもこだわって、チームとしてもう1回引き締めて戦いたいです」(猪狩)。この大敗を無駄に終わらせないためにも、明日以降のゲームがより大事になってくることは言うまでもない。
昨シーズンのプレミアリーグでは10試合に出場した猪狩だが、チームが好調に転じた後半戦では思うような出場機会を得ることができず、試合で躍動するチームメイトたちをピッチの外から見つめる時間を強いられる。
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