周囲に笑顔の花を咲かせるポテンシャル十分のサッカー小僧。G大阪ユースDF松井イライジャ博登が掲げる目標は「今年は爆発しつつ、楽しみたい」
ゲキサカ / 2024年3月27日 7時15分
[3.15 サニックス杯 G大阪ユース 4-0 青森山田高 グローバルアリーナ]
その男の周りには、いつだって笑顔の花が咲いている。エネルギーに満ちあふれたプレーも、ゴールが入ったら誰よりも喜ぶガッツポーズも、ごくごく自然に湧き上がってくるものだ。だって、サッカーがメチャメチャ好きで、サッカーがメチャメチャ楽しいから。
「今年はもう爆発する年にしたいです。アカデミー最後の年になりますし、この2年間で学んできたことがあるので、そういうものを生かして、見ている人たちに面白いなと思ってもらいたいですし、自分たちもサッカーをやっていて『楽しいな』と思えたら、僕は一番いいなと思っています」。
2024年のガンバ大阪ユース(大阪)を明るく照らす、“ブレイズ”も印象的なポテンシャル十分の元気印。DF松井イライジャ博登(2年=FC.フェルボール愛知出身)が誓うさらなる爆発を、みんなが楽しみに待っている。
「得点を獲った後もしっかりと集中を切らさずに、終盤にも立て続けに得点を獲れたことは大きいかなと思います」。松井は終わったばかりの70分間をそう振り返った。『サニックス杯国際ユースサッカー大会2024(福岡)』の3日目。昨シーズンの高校年代二冠を獲得した青森山田高(青森)との一戦は、前半3分にFW中積爲(1年)がゴールを叩き出し、G大阪ユースが先制点を奪う。
「自分が点を獲るのが一番嬉しいですけど、チームが点を獲ってもメッチャ嬉しいですし、チームメイトからも『点を獲ったらオマエも来いよ』と言われているので、行くしかないですよね(笑)」。真っ先に中積へと駆け寄った松井は、殊勲のスコアラーを祝福すると、構えられたカメラに向かってポーズを決めてみせる。
「アレはナル(中積爲)から『点を獲ったらなんかやるぞ』みたいに言われていて、そんなに考えないで『これ、やろうぜ』みたいになったので(笑)、ノリみたいな感じですね」。どうやら本人は何のポーズなのかイマイチわかっていなかったみたいだが、とにかく堂々とやり切るあたりに、そのキャラクターが垣間見えた。
本来の主戦場はセンターバックだが、チーム事情もあってこの日は右サイドバックでプレー。「サイドハーフの選手がやりやすいようには考えていますね。チャンスだったら上がっていきますし、サイドハーフが中に絞るんだったら僕が外を取ったり、低い位置を取るんだったら僕が高い位置を取ったり、ポジショニングには気を遣って、工夫しながらやっています」。内に、外にと自在にポジションを取りながら、攻守にフルパワーを注ぎ込む。
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