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[MOM4673]FC東京U-18FW尾谷ディヴァインチネドゥ(2年)_新18番が攻守に全力を出し切って2ゴール!190センチの右ウイングが解き放ちつつある特大のポテンシャル

ゲキサカ / 2024年4月24日 12時45分

 金子からのラストパスを引き出すと、GKとの1対1も確実に制し、ボールをゴールネットへ丁寧に流し込む。ハードワークから手にした1点目と、フォワードらしい駆け引きから生まれた2点目。新境地を開拓している最中の尾谷にとって、この日の結果が自信をより深めるものになるであろうことは想像に難くない。



 1年生だった昨シーズンのプレミアリーグでは、12試合に出場して1ゴール。「プレミアという最高峰の舞台でサッカーができて、自分の足りないところに気付けましたし、後期の最後の3試合ぐらいはベンチに入れないこともあって、そこで『もっと強くなりたい』『もっと上手くなりたい』という気持ちも出てきたので、それを1シーズンで見つけられたのは良かったなと思います」。特に見つめ直したのは発信力。自分のやりたいプレーを周りへしっかり伝えることに、改めてこのプレシーズンから取り組んできた。

 本人も想像していなかった右ウイングへのコンバートも、自分の中ではすんなりと受け入れられたという。「右サイドは今までやったことがなかったので、最初は守備のやり方もあまりよくわからなかったんですけど、去年からずっと右サイドバックをやっている俊輔に守備の立ち位置とか教えてもらったので、今ではやりにくさはないですね。攻撃でもフォワードとはまた違って、サイドからだと相手のディフェンスラインが全部見えるので、背後を取るのも今までよりやりやすいかなと思います」。

 コンバートの張本人であり、今季からFC東京U-18の指揮官に就任した佐藤由紀彦監督も、この日の尾谷のパフォーマンスに高評価を与えた上で、とりわけ1点目に繋がった守備面での貢献に対して、こんな言葉を残している。

「こういう力のある相手に対して行き切れるかというところもあったので、ディヴァは今日で“旨味”というか、『ああ、こういうことをやると美味しいな』というものをわかってくれると、より守備という部分でもポジティブにやってくれるのかなと思います」。自分の力で獲得した“旨味”。こういうことの繰り返しが、選手を着実に成長させていくのだろう。

 今シーズンから付けている背番号は、自分から希望したという。「中3のむさしの時から18番を付けていて、自分にとっても特別な番号なので、今年も自分から18番に立候補しました。この18番というのを自分の番号にしていきたいなと思います」。紡いだ言葉に覚悟が滲んだ。

 その特大のポテンシャルは、少しずつ、少しずつ、解き放たれつつある。190センチの体躯を誇る大型右ウイング。得意なポジションだとか、慣れないポジションだとか、そういうことはもう関係ない。攻守にフルパワーを出し切る尾谷がどこまでのびやかに成長していくかが、今からとにかく楽しみだ。



(取材・文 土屋雅史)
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