転職サイトを見て「本当に違う職場で働きたい？」気付いた本心に共感

■魅力的な「働きたい場所」が見付からない根本的な理由

　何気ない日常のなかで考えたことを、まるで絵日記をつけるかのように、4コマのマンガで表現しているもずくさん（@mozuku_zqu）。『逃げ場所はないものか…』と題した作品では、転職サイトを眺めていて、ふと気付いた自らの本心が描かれています。

　鋭く核心をついた内容に、読者からも共感の声が多数。「分かりみが深い」「似たような気持ちになったことがある」「皆そんなもんやで」「いろいろと考えさせられる内容ですね」などのコメントが寄せられています。

　作者のもずくさんに、お話を聞きました。

ーーもずくさんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

　仕事が嫌すぎて、誰かに笑ってもらえないとやってられないなと思ってイラストを描いたのがきっかけです。最初はイラスト1枚の投稿だったのですが、段々マンガのほうが描いてて楽しくなり、今の感じになりました。現実では話す相手がいなくてもTwitterだといろんな人に見てもらえるので、とてもありがたいです。

ーー今回の作品『逃げ場所はないものか…』をマンガとして描いて公開したのは、どのような想いからでしょうか？

　私は毎朝電車のなかで転職サイトを見ているのですが、ただ逃げ出したいだけなんだよな……と気付いて、朝からつらくなりました。同じような方もいるのではないかと思い、共感を求めたい気持ちもあってマンガを描きました。

ーー作品に対する読者からの反応で、特に印象に残った読者の声があれば教えて下さい。

「面白い！」や「分かる！」といったコメントはやはり毎回とてもうれしいです。あとはたまに、お母さん視点で「もずく」を褒めてくれたり心配してくれたりする方がいて、自分は親と離れて暮らしているので、すごくありがたいなあと思っています。ほかにもたくさんあるのですが、紹介しきれないです。

作者がお気に入りの作品『アイス片手に立ち尽くす』（もずくさん提供）

ーー本作にも登場するキャラクター「もずく」についてご紹介をお願いします。どのように誕生しましたか？

「もずく」は自分の代理役として深く考えずに作ったキャラクターです。ささっと描けるようになるべくシンプルにしました。また、自分は無表情な人間なので、「もずく」もその特徴を受け継いでいます。あと、たまに聞かれるのですが、海藻のもずくは別に好きではないし、どちらかというと犬派です。

ーー『逃げ場所はないものか…』以外に、これまでTwitterで投稿されたマンガのなかで、反響が大きかったものや、ご自身がお気に入りの作品などがあれば教えて下さい。

　お気に入りなのは、『アイス片手に立ち尽くす』というマンガです。「浮かれポンチ野郎」というワードを使いたかったのですが、皆さんも気に入ってくれたみたいで良かったです。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　これからも皆さんにたくさん笑ってもらえるよう、引き続き日常マンガを描いていきたいです。ただ、平凡な人生なのでネタにできることがたくさんあるわけではなく……。

　いつか創作マンガも描いてみたいなと思っています。いずれにせよ、1日の終わりの些細な楽しみにしてもらえるようなマンガを作っていけたらと思います。

（マグミクス編集部）