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日本人が知らない「激安のお酢」のヤバすぎる裏側 「原材料表示」の"ある表記"ですぐ見抜ける?

東洋経済オンライン / 2023年12月15日 8時1分

水で5倍程度に薄めて飲み比べてみてください。「安い穀物酢」と「伝統的な製法で作られた純米酢」ではビックリするほど味が違います(お酢が苦手な人は無理しないように)。

「伝統的な製法の米酢」はまろやかでコクがあるけれど、「安い穀物酢」は鼻にツンと来て、味がとげとげしいです。やっぱりお酢は米だと、私は思います。

もちろん料理に使えば「味の違い」は歴然です。

新刊の『安部ごはん2』では、つくりおきすると便利な「魔法の調味料」を7種類紹介していますが、その中に「甘酢」と「たまねぎ酢」があります。

「甘酢」は寿司や酢の物、「たまねぎ酢」はドレッシングのベースにと、大変便利に使えるよう私が15年かけて開発したものですが、「使うお酢」によって、料理の出来上がりが全然違ってしまいます。

「甘酢」を使った酢の物など、「穀物酢」と「米酢」では「まったく別物では?」と思ってしまうほどの隔たりがあります。ぜひ試してみてください。

よく言われることですが、料理の味は「さしすせそ」の調味料で決まります。「さ=砂糖」「し=塩」「す=お酢」「せ=醤油」「そ=味噌」です。

「料理の味」を決めるのは、とくに「醤油」と「お酢」

これらの調味料のうち、料理の仕上がりに最も違いが出るのが、一番は「醤油」、二番目が「お酢」なのです(ちなみに三番目が「だし」です)。

あとの調味料(砂糖、塩、味噌)は、正直言って安いものを使っても、醤油やお酢ほどには、仕上がりの差は大きくは出ません。

でも、醤油とお酢は「質の違い」が料理の仕上がりにダイレクトに反映されるのです。

それを考えると、最低でも醤油とお酢だけはいいものを使ってほしいのです。

実際、『安部ごはん』『安部ごはん2』で紹介している手作りのドレッシングも、「いいお酢」を使ってつくった人は、みんな「市販のものには戻れない」と言います。

「お酢を変えるだけ」で、料理は驚くほどおいしくなる

「お酢の力」をあなどってはいけません。ぜひみなさん、いま台所にあるお酢をチェックしてみてください。

お酢を変えたら、それだけで料理はビックリするほどおいしくなります。

いいお酢はもちろん高いです。でも、それだけの価値は絶対にあると私は思っています。

『安部ごはん2』でも「これぞ新定番! 甘酢レンコンきんぴら」から「大人のたまねぎ酢のサンドイッチ」「新感覚! アボカドポテトサラダ」など、お酢を使ったレシピをたくさん紹介しています。

いずれもお酢を上手にアクセントに使うことで「一味」違う仕上がりになっています。ぜひとも試してみてください。

次回は健康にいいと言われている「飲むお酢」について述べたいと思います。

*この記事の1回目:平気で「安い酢」を買う人が知らない超残念な真実

*この記事の3回目:平気で「飲むお酢」を買う人の超ヤバい深刻盲点

*この記事の4回目:日本人が知らない「"外食・惣菜"の安い酢」の裏側

安部 司:『食品の裏側』著者、一般社団法人 加工食品診断士協会 代表理事

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