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若者が「辞める」と言いだすダメ上司4つの特徴 肩書は「上司」思考は「部下」の厳しい現実

東洋経済オンライン / 2024年2月29日 6時50分

若い部下から尊敬されない上司の特徴とは(写真:studio-sonic/PIXTA)

「優しく接していたら、成長できないと不安を持たれる」

「成長を願って厳しくしたら、パワハラと言われる」

ゆるくてもダメ、ブラックはもちろんダメな時代には、どのようなマネジメントが必要なのか。このたび、経営コンサルタントとして200社以上の経営者・マネジャーを支援した実績を持つ横山信弘氏が、部下を成長させつつ、良好な関係を保つ「ちょうどよいマネジメント」を解説した『若者に辞められると困るので、強く言えません:マネジャーの心の負担を減らす11のルール』を出版した。

本記事では、若い部下からがっかりされるダメな上司の特徴を紹介する。彼らがどのような理由からそうなってしまっているのか? そしてどのように軌道修正をしていくべきか? 書籍の内容に沿って解説していく。

上司には上司なりの「変われない事情」

「辞められると困るので、若い人には強く言えません」

このように言う上司が、世の中にはとても多い。なぜ、昨今の上司たちはそのように決めつけてしまうのか?

私は、上司と若者との「情報の非対称性」に大きな問題があると考えている。

上司が知っている情報、若者が得ている情報のズレが広がっているのだ。そのため「早とちり」や「誤解」がなくならない。なくならないどころか、致命的な問題が、いろいろな職場で見られるようになってきた。

たとえば成長して会社に貢献したいと若者が願っても、冒頭のセリフと同じように、

「キツイこと言うとすぐに辞めるから、扱いづらい」

などと上司がレッテルを貼っていたらどうか。若者に十分な成長の機会が与えられないだろう。

一方、上司が親身になってコミュニケーションをとろうとしても、若者側が

「そんなの無駄」

「飲みニケーションなんて、タイパが悪い」

などと言っていたら、いつまで経っても相互理解の機会が得られない。

相思相愛なのに、お互いが変な勘違いをして別れなければならなくなったカップルのようだ。こんな悲劇を繰り返してはいけない。

では、どうしたらいいのか? 

結論から言おう。上司が変わるしかない。若者が得ている知識や情報に偏りがあるのは、ある意味しかたがない。それを批判しても先に進めないだろう。誰かが、

「それは一見無駄のように見えて、無駄ではないのだ」

と諭す必要がある。しかし、その言葉に説得力を持たせるためには、上司がまず本当に無駄なことを減らしていかなければならない。何が無駄かをわかっていない上司から指導されても、

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