1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

東武線「小さな北千住」久喜周辺には何があるのか JR宇都宮線との乗換駅、隣の鷲宮駅は沿線に桜

東洋経済オンライン / 2024年3月13日 6時30分

東武伊勢崎線の久喜駅。JR宇都宮線との乗り換え客でにぎわう駅だ(撮影:鼠入昌史)

東武スカイツリーラインに直通する地下鉄半蔵門線から電車に乗ると、その終着駅はだいたいが南栗橋駅か久喜駅だ。伊勢崎線・日光線が分岐する東武動物公園駅を越えて、日光線に入ると南栗橋駅、伊勢崎線は久喜駅へ。つまり、スカイツリーラインに乗って眠りこけてしまったら、南栗橋駅か久喜駅か、そのどちらかまで連れてゆかれてしまうというわけだ。

【写真を見る】東武伊勢崎線の久喜駅はまるで「小さな北千住」?その理由とは。

JR宇都宮線との乗り換え拠点

どちらも東京都心からおよそ50km。どうせ乗り過ごすなら、どっちがマシなんでしょう……。

「それはまあ、久喜駅だと思いますよ(笑)」

笑いながら答えてくれたのは、東武鉄道東武動物公園駅管区副管区長で久喜駅長を務める色川浩貴さん。寝過ごして南栗橋だったらどういう始末になるのかは別の機会に探るとして、やっぱりJR宇都宮線との乗り換え拠点でもある久喜駅のほうが、寝過ごしたとしても巻き返しのチャンスには恵まれているようだ。

「タクシーもありますし、何より久喜市の中心ですからね。お客さまもなかなか多い駅で、東武動物公園以北の駅ではいちばん乗降人員が多いんです。改札の中にもスターバックスなどの店舗もありますし、改札外の通路にもいくつもお店が並んでいます。一日を通して、たくさんの人が行き来している駅だなあという印象ですね」(色川駅長)

実際に久喜駅構内は色川駅長の言うとおりのにぎやかさ。いや、色川駅長の言葉から想像する以上に、それが立派な駅であることに驚かされる。

東武の線路とJRの線路が並んでいるその上を橋上の駅舎が跨ぎ、傍らには新幹線の高架も貫く。橋上駅の自由通路はそれほど広くはないのに飲食店がひしめき、どの店をのぞいても結構な数のお客がくつろいでいる。

平日の昼間でも人通りが絶えることはないし、どちらかのホームに列車が着けば、連絡改札を抜ける人も少なくない。ホームに降りても、たくさんの人が列車を待つ。もちろん、さすがに東京都心の山手線や地下鉄のように混み合っているなどということはないけれど、想像を遥かに上回る活気に満ちた久喜駅であった。

通学で下り列車も混む

「久喜はベッドタウンですからね。駅から離れたところには工業団地もあって、朝には送迎のバスも出ています。あとは……やっぱり学生さん。久喜駅をはじめ、このあたりの駅は朝の下り列車が学生さんですごく混むんです。とくに久喜駅では、JRと東武の乗り換えも多いですから、朝のラッシュ時は列車が着くたびにたくさんの人が行ったり来たりで、これはもうなかなかですよ」(色川駅長)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください