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「大谷翔平」にたとえて日銀の政策変更を説明する 「日銀=大谷翔平の熱狂的ファン」でYCCを解説

東洋経済オンライン / 2024年3月22日 11時0分

日銀の政策変更を、「大谷翔平選手の移籍」にたとえてわかりやすく解説します(写真:共同)

「お金の本質を突く本で、これほど読みやすい本はない」

「勉強しようと思った本で、最後泣いちゃうなんて思ってなかった」

経済の教養が学べる小説『きみのお金は誰のため──ボスが教えてくれた「お金の謎」と「社会のしくみ」』には、発売直後から多くの感想の声が寄せられている。本書は「読者が選ぶビジネス書グランプリ」総合1位を獲得、19万部を突破した話題のベストセラーだ。

著者の田内学氏は元ゴールドマン・サックスのトレーダー。資本主義の最前線で16年間戦ってきた田内氏はこう語る。

「みんながどんなにがんばっても、全員がお金持ちになることはできません。でも、みんなでがんばれば、全員が幸せになれる社会をつくることはできる。大切なのは、お金を増やすことではなく、そのお金をどこに流してどんな社会を作るかなんです」

今回は、日銀が廃止を決めたYCC(イールドカーブ・コントロール)とは何か、廃止することでどんな影響が予想されるのかを、「大谷翔平選手」にたとえて解説してもらう。

日銀YCC廃止を「大谷翔平選手」でたとえてみると

3月19日、日銀は17年ぶりの利上げに踏み切った。マイナス金利を撤廃し、短期金利の誘導目標を0%から0.1%にした。そして、長期金利を抑え込んでいたYCC(イールドカーブ・コントロール)と呼ばれる金融政策を終了する。

【図解】「銀行が国債を買うお金が足りなくなる」ことはないという。

住宅ローンなど、多くの人にとって影響を与える金利。17年ぶりの政策転換で何が起きるのか不安になっている人も多いことだろう。

そもそもYCC(イールドカーブ・コントロール) とは何なのか。金融機関で働いている人でも理解できている人は一握り。この単語を聞いたことすらない人もほとんどだ。

ところで、連日メディアを賑わしている大谷翔平選手の「カーブのコントロール」はすごいらしい。カーブの最大落差は193センチあるそうだ。

今回は、その大谷翔平選手の移籍を例にして、YCCの終了がもたらす生活への影響について説明しようと思う(信じられないことに、筆者は「話題の大谷翔平選手の話を織り込んで説明してくださいよ」と担当編集者に無茶な依頼をされた)。

YCCの前に、まず短期金利の利上げから。

今回のマイナス金利撤廃によって、「無担保コールレート」と呼ばれる、銀行同士がお金を貸し借りするときの金利が0%から0.1%の間になるように、日銀は市場を誘導することになる。

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