子のタイプを知って子育てをグッと楽にするコツ 子どもに限らず、人間には2つのタイプがいる
東洋経済オンライン / 2024年3月29日 10時30分
少子化が進み、親子の距離が近くなっている現在、「どうしても子どもとうまくいかない」「子どもの一挙手一投足が気になって、勉強につい口出ししたくなる」と悩んでいる保護者の方も多いのではないでしょうか?
それは、ひょっとしたら子どものことを冷静に見ることができていないからかもしれません。まずは子どものタイプを知ることで、アプローチがぐっとわかりやすく、気楽にできるようになります。この「子どものタイプを知って対応する」極意を全国の保護者の方の悩みを聞き、子どもたちを直接指導してきた石田勝紀さんの著書『のびる子はやっている最大効果を出す 小学生の勉強法』より、一部抜粋、再構成してお届けします。
子どものタイプを知ってからアプローチするのがおすすめ
これまでに3500人以上の子どもたちを指導してきた経験から、子どもに限らず、人間には2つのタイプがいるということが分かりました。
1つ目のタイプを「マルチタスク型」といい、もう一つのタイプを「シングルタスク型」といいます。
マルチタスク型は、いわゆるジェネラリストです。なんでも満遍なくマルチにこなしますが、1点への集中力がなく、意識分散型とも言えます。気が散りやすいので短所のように思われがちですが、全体の変化に気づく力があるのでリーダーに向いています。
また、マルチタスク型の人間は損か得かを判断基準として行動することが多いです。無駄が嫌いで、面倒くさがりますが、それは効率性を好むということです。
マルチタスク型の子どもには、スケジュールを作り、勉強のノウハウを教え、自分にとってメリットがあると納得させられれば(自分にとって得だとわかれば)、学校の成績も満遍なく向上できそうです。
一方、シングルタスク型は、いわゆるスペシャリストです。好きなことに対する集中力は抜群にありますが、嫌いなことは後回しにするか、やらない傾向にあります。
シングルタスク型の行動基準は損か得かではなく、好きか嫌いかです。シングルタスク型の子どもに勉強させたい場合は、勉強の中でも比較的好きな科目や分野から始めるように勧めるとよいです。まずは好きな科目や分野から始めることで、心が満たされます。そのうえで、好きではない科目や分野もやってもいいかな、という状態に移行していく場合が少なくありません。
「勉強にハマるための入り口」が異なる
このように2つのタイプがありますが、どちらが優れているというものではありません。学力の高低も関係ありません。価値観が異なっているので、勉強にハマるための入り口、つまりアプローチの仕方が異なるということなのです。子どもに声掛けをするときに、タイプの違いを知っておくことが重要なのです。
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