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「仕事デキない東大生」学歴のために犠牲にした事 社会人として身に付けたい「大事な3つの要素」

東洋経済オンライン / 2024年3月29日 13時0分

例えば、こちらをご覧ください。

Aパターン「こちらの案件、進捗はどうですか。」
Bパターン「こちらからリマインドの連絡ができておらず、申し訳ありません。こちらの案件、進捗いかがでしょうか? お忙しいと思うのですが、ご連絡お待ちしております。」

どちらも、「上司から連絡が来ていないときのリマインド」の連絡です。おそらく、上司のほうで確認ができておらず、滞ってしまっていた案件なのでしょう。

Aパターンは、仕事としては間違っているわけではなさそうです。この連絡が来たらみなさんも、「もうちょっといい言い方があるのでは?」と感じるとは思いますが、間違っているわけではありません。英語の試験問題で「上司への連絡を英語で書きなさい」という問題があったときには、Aパターンは正解になります。専門家としては、間違っているわけではなさそうです。

とはいえ、おわかりだと思いますが、Bパターンのほうが、コミュニケーションが円滑になりますし、一緒に働くうえでは気持ちがいいですよね。

このように、「専門家としての能力」が高くても、「労働者としての能力」「同僚としての能力」が低いと、Aパターンの連絡をしてしまう場合が多いわけです。

いったいなぜそうなってしまうのでしょうか。誤解を恐れずに言うと、「高学歴の人」というのは、「労働者や同僚としてのスキルを捨てて、専門性を身に付けた人」が一定数いると思います。

例えば、「天才」や「秀才」という言葉を聞いたときにイメージするのは、学問に本気で向き合って、恋愛や生活環境、娯楽、遊び、といったものを犠牲にして勉強していた人だと思います。

そのイメージは概ね間違ってはおらず、高学歴の人の中には、部活にも入らず、友達とも遊ばず、ひたすら勉強をしていた人もいますし、食事や風呂の時間ですらも勉強をしていた人もいます。

コミュニケーションの機会が少ない

最近では、勉強だけをひたすらやっていたという高学歴の人は少なくなっている印象がありますが、とはいえ「自分は青春を捨てて、勉強に時間を捧げてきた」と語る高学歴の人はやはり多いものです。

実際、小学3年生のときから中学受験のために週5で塾に通い、中高6年間も学校からの膨大な宿題を終わらせるために1日3時間・休日は9時間勉強。

高校2年生の3学期からは「今からは高校3年生の0学期だ!受験生として、ひたすら勉強しろ!」と言われ、睡眠時間を削り、移動の時間やトイレや風呂・食事の時間、スマホでも勉強に励み、もしそれでうまくいかなかったらもう1年間ひたすら勉強する浪人生活を送る。このように、さまざまな青春や、社会経験をせずに、その結果として高学歴を得ている人もいるのです。

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