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4年に一度の閏年 2月29日の過去の天気を調べてみた

ウェザーニュース / 2024年2月28日 18時0分

ウェザーニュース

明日は2月29日。概ね4年に一度やってくる閏年に1日多く挿入される日付です。

気象学的にも天文学的にもこの日に特別な何かが起こるわけではありませんが、過去の天気を調べると何か傾向が見えるかもしれません。振り返って調べてみました。

2月29日はカレンダー通り「冬と春の境目」

2000年からの4年ごとの2月29日の天気を調べてみると、一貫した天気傾向はありませんでした。当たり前と思うかもしれませんが、実はこれも特徴の一つといえそうです。

2月前半頃までの真冬の日本列島は、西高東低の冬型の気圧配置の日が多く、毎年同じような天気になる可能性が比較的高くなります。2月29日の天気図を見ると、冬型の気圧配置となっているのは2000年の1回のみで、残りの5回は低気圧や高気圧の通過が目を引きます。

例年、春本番の日本列島は移動性高気圧と低気圧が交互に通過し、全国的に数日の周期で天気が変わることが多くなります。2月29日は、天気図からも少し春らしさが見え始めていたといえそうです。

暖気と寒気のせめぎ合い

2008年2月29日 福井県からのウェザーリポート

気圧配置が冬らしくないということは、暖かな日が多いのでしょうか。

たしかに2008年は高気圧が南から日本を覆い、日本海を進む低気圧に向かって暖かな風が吹いて、北陸で春一番が吹くなど春のような天気でした。

2012年2月29日 神奈川県からのウェザーリポート

一方で、2012年は低気圧の通過する進路が本州の南の太平洋だったため、いわゆる「南岸低気圧」といわれる気圧配置になり、関東甲信を中心に雪が降りました。日降雪量は山梨県の河口湖で28cm、群馬県の前橋で17cm、栃木県の宇都宮で16cmを観測し、極寒の一日となりました。

このように、春らしく低気圧が支配する気圧配置となっても、低気圧が通過するコースによって天気が大きく変わることもこの時期の特徴といえます。

また、いわゆる「爆弾低気圧」のように、低気圧が急速に発達しながら日本付近を通過することが多いのもこの時期の天気の特徴です。2016年は低気圧が発達しながら北日本を通過したため、北日本で30m/s以上の暴風を伴った猛吹雪になるなど荒れた天気となりました。

今年2024年の2月29日は?

今年、2024年の2月29日(木)も、最近5回と同様に冬型の気圧配置ではありません。低気圧が本州の太平洋沿岸を進む「南岸低気圧」の気圧配置が予想されています。

「南岸低気圧」は東日本や西日本の太平洋側に雪を降らせることがありますが、今回の南岸低気圧はウェザーニュースの予想では平野部は雪ではなく雨で経過するところがほとんどとみています。低気圧が比較的陸地に近い進路を通ることで、低気圧に向かって南から流れ込む暖かく湿った空気が陸地にも影響するためです。その代償として降水は強まりやすく、太平洋沿岸を中心に一時的に本降りの雨になりそうです。

甲信の標高の高い地域や東北では湿った大雪になるおそれがありますので、積雪の急増や路面の悪化に注意してください。



写真:ウェザーリポート(ウェザーニュースアプリ・サイトからの投稿)

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