1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. サッカー

1大会早く黄金時代の幕開けか…!? イングランドが男子W杯“3連覇”へ

ゲキサカ / 2018年7月13日 14時1分

 攻撃ではイングランドと同様に、セットプレーを武器としているスウェーデン。今大会のチーム最多得点は、センターバックのグランクビストです。しかしこの試合では、CKは1本、アタッキングサードでのFKも1本と不発。それはイングランドに出すことを許されなかったという表現が正しいかもしれません。

セットプレーを
“与えない”守備

 決勝トーナメント1回戦までの4試合で4失点と、イングランドも守備が安定しているチーム。準々決勝のスウェーデン戦、奪えばショートカウンターのチャンスになるアタッキングサードやミドルゾーンでは、ファウルも辞さないような積極的な守備を見せていました。言うなれば攻撃の起点となるような守備ですね。

 その一方で、ディフェンシブサードでは相手にセットプレーのチャンスを与えないように、ほとんどファウルをしていません。CKのキッカーの選択も含めて、リスクマネジメントがチームにしみついているなと感じました。

 とはいえ、スウェーデンもベスト8まで勝ち残るほどのチーム。セットプレーの回数こそ抑えましたが、流れの中から決定機をつくられました。そこに立ちはだかったのが、GKのジョーダン・ピックフォードです。25歳の守護神の2本のビッグセーブがなければ、2-2で延長戦にもつれてもおかしくありませんでした。W杯でベスト4に残るチームにおけるGKの存在感が、改めて浮き彫りになった試合だと思います。

世代別W杯を“連覇”
黄金時代の到来か

 28年ぶりにベスト4に進出をしたイングランドは、若い選手が多いのも目を引きます。スウェーデン戦のスタメンで30代はアシュリー・ヤングのみで、現在得点王でエースのケインと守備の要のジョン・ストーンズは24歳、この日2点目を挙げたデレ・アリはまだ22歳です。

 選手の充実ぶりは、A代表に限った話ではありません。イングランドは昨年開催されたU-20W杯とU-17W杯でともに初優勝をはたしていて、育成年代で成功をおさめています。その背景でFA協会(イングランドサッカー協会)が見事な仕事をしていることは言うに及ばないでしょう。

 アンダーカテゴリーとはいえW杯ですから、グループステージを経て決勝まで7試合を戦う大会としての仕組みは同じです。選手だけでなく、スタッフにも優勝したノウハウが蓄積されました。「2022年W杯以降の数大会はイングランドの時代がくる」と予期していましたが、早くも今大会で結果を残しています。

 イングランドがやっているサッカーが良いか悪いかは別として、ロシア大会は“サッカーの母国の時代”となる節目の大会となるかもしれません。

(取材・文 奥山典幸)★日本代表など参加32チームの最新情報をチェック!!
2018W杯ロシア大会特集ページ
★全64試合の日程&テレビ放送をチェック!!
2018W杯ロシア大会日程&TV放送

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください