『パスト ライブス』主演、グレタ・リーの役作り支えたのはビリー・アイリッシュだった! 新場面写真公開
クランクイン! / 2024年2月28日 17時0分
A24とCJ ENMが初めて共同制作した映画『パスト ライブス/再会』より、新場面写真が解禁。併せて、主人公ノラ役を演じたグレタ・リーが、役柄への想いや、撮影中ずっとビリー・アイリッシュの楽曲「My Future」を聴いていたことなどを明かすコメントが到着した。
本作は、移住によって離れ離れになった幼なじみのふたりが24年後、36歳の夏にNYで再会する7日間を描く、大人のラブストーリー。
ソウルに暮らす12歳の少女ノラと少年ヘソン。2人はお互いに恋心を抱いていたが、ノラの海外移住により離れ離れになってしまう。12年後24歳になり、ニューヨークとソウルでそれぞれの人生を歩んでいたふたりは、オンラインで再会を果たし、お互いを想いながらもすれ違ってしまう。そして12年後の36歳、ノラは作家のアーサーと結婚していた。ヘソンはそのことを知りながらも、ノラに会うためにニューヨークを訪れる。24年ぶりにやっとめぐり逢えたふたりの再会の7日間。ふたりが選ぶ、運命とは―。
メガホンをとったのは、本作が長編映画監督デビューとなる、セリーヌ・ソン。12歳の時、家族と共にソウルからトロントへ移住し、その後ニューヨークに移った自身の原体験を元にオリジナル脚本を執筆した。ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)賞をはじめ5部門にノミネートされ、第96回米国アカデミー賞(R)では、作品賞と脚本賞の主要2部門でノミネート。現在(2月26日時点)、244の映画賞にノミネート、84受賞と賞レースを席巻している。
本作で主人公・ノラ役を演じ、ゴールデン・グローブ賞主演女優賞にノミネートされたグレタ・リーは、LA出身の韓国系移民2世。韓国人の両親を持ち、コリアンタウンとビバリーヒルズという2つのコミュニティで生まれ育った。大学で演劇を学び、卒業後NYに渡ると、2006年テレビシリーズ『Law&Order』で俳優デビューし、翌年にはブロードウェイの舞台を踏んだ。その後、Netflixのドラマシリーズ『ロシアン・ドール』、AppleTV+のドラマシリーズ『ザ・モーニングショー』でブレイクし注目の的に。「ファッションはアイデンティティの探求」と語るグレタは、ロエベのコレクションキャンペーンにも起用されるなどファッションアイコンとしての顔も持つ。
そんなグレタが演じたノラは、12歳の時に家族で北米に移住したセリーヌ・ソン監督の人生を投影したキャラクター。生まれた時からアメリカ国籍を持つグレタ本人とはその生い立ちは異なるが、アメリカ社会で置かれた立ち位置は非常に近い。グレタは「アジア系アメリカ人の役ばかりを演じてきました。アジア系とはどういう人たちなのか説明するような役」とこれまでのキャリアを振り返る。
しかし、本作との出会いで状況は一変したという。「ノラという役は、韓国人・アメリカ人という前に、まず女性であり、何よりも女性であるということが第一の役でした。これまでに私が演じてきた役はもっと性格が濃いキャラクターが多くて、そういう役は大抵派手な衣装を着ていたり、喋り方が特徴的だったり、独特なメイクをしていたり。ですが、ノラにはそういったエッセンスが無かったので、全てが曝け出されている感じがしました。私にとって韓国語を話すことも難しかったですし、全てのシーンがそうでしたが、だからこそ本作での挑戦は俳優として最高の喜びでもありました」と、手応えをにじませる。
“何かを成し遂げたい”という強い気持ちを抱いている主人公ノラ。移民としてカナダに渡り、そして単身NYへ。アーティスト招聘プログラムで出会った作家のアーサーと結婚し、劇作家になる夢を叶え、グリーンカードも取得した。グレタは「ノラには恐れが無いし、自分がどんな男性を選ぶのかで人生が決まるとも思ってない。私よりもずっと感情的な面でも知的だと思います」「ノラは本当にかっこいい女性。だから大好き」とノラの魅力を熱弁。
そして、ノラのキャラクターを演じるうえでインスピレーションを与えたのは、ビリー・アイリッシュの楽曲「My Future」だと明かす。「ビリーが、“I'm in love with my future. Can't wait to meet her(私は自分の未来に恋してる 未来の私に会うのが待ちきれない)”と歌っている曲なんです。この歌詞はノラを演じる上でとても参考になったし、撮影中ずっと聴いていました。私も自分の生きている人生を愛することこそ、最大のロマンスだと思っています」と語っている。監督のセリーヌ・ソンは、ビリー本人とサンダンス映画祭のオープニングで話す機会があったそうで、グレタが「My Future」を聴いて現場にいたことを思い出しながら、ビリーに対面した時のことを「最高にクールだった!」と振り返っている。
アメリカ系ユダヤ人の旦那を持つノラのように、私生活では俳優・プロデューサーのラス・アームストロングと結婚し、二児の母でもあるグレタ。そんな彼女が体現した、“移民としてアメリカ社会で揉まれながら、人生の選択を繰り返していくノラ”を支えたのは、Z世代の先駆者として世界に力強いメッセージを送り続けるディーバだった。自分の人生を見つめ、未来に期待して愛すること。そのスピリットをぜひ『パスト ライブス/再会』で体感して欲しい。
映画『パスト ライブス/再会』は、4月5日公開。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
映画「パスト ライブス/再会」の“大人のラブストーリーの最高傑作”なる惹句に待った!(松尾潔)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月26日 9時26分
-
初恋の相手と夫…三人の男女で描く縁の物語 注目の女性監督が語った『パスト ライブス/再会』
シネマトゥデイ 映画情報 / 2024年4月20日 17時2分
-
12年ぶり、初恋の相手とオンラインで再会 “あの頃”の懐かしさが胸に迫る「パスト ライブス 再会」本編映像
映画.com / 2024年4月20日 9時0分
-
『パスト ライブス/再会』長回し1テイクで挑んだラストシーン「数えきれないくらいの感情が渦巻いて」
cinemacafe.net / 2024年4月5日 12時45分
-
【インタビュー】「パスト ライブス 再会」セリーヌ・ソン監督が語った、“沈黙の力”と愛の描き方、人生における時間にまつわる考察
映画.com / 2024年4月4日 13時0分
ランキング
-
1“羽生結弦の所作”を取り入れた「陰陽師0」 山﨑賢人主演でも"不入り"の深刻事情
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月28日 9時26分
-
2大島美幸 鈴木おさむ氏との“交際0日婚” 求婚されるも衝撃の事実 最初「大っ嫌い」も決意した理由とは
スポニチアネックス / 2024年4月28日 15時15分
-
3木村拓哉「Believe」初回好発進は“ご祝儀”?堺雅人や長谷川博己はやっぱり役者として格が違う(桧山珠美)
日刊ゲンダイDIGITAL / 2024年4月28日 9時26分
-
4「季節感なし」「ムレそう」工藤静香の“個性派”私服にツッコミ殺到、貫く独自路線と世間とのズレ
週刊女性PRIME / 2024年4月28日 7時30分
-
5明石家さんま フジ井上清華アナに謝罪 体の変調訴えられ「まさか毎週…夢にも思わない」
スポニチアネックス / 2024年4月28日 17時12分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください