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アイドルを「辞めて就職も考えました」「辞めたいと思ったことは1ミリもないです」……続けた側と辞めた側が交錯したマジパン8周年ライブ

日刊SPA! / 2024年3月14日 15時50分

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2019年以降の日本は、アイドルにとって冬の時代だと言っても過言ではないだろう。ただでさえアイドルブームが落ち着いてきているところに、いきなりほぼ全てのフェスやライブが中止となって活動すらままならなくなったばかりか、YouTuber、Vtuberら配信者の台頭や、エンタメの一極集中化など、相次ぐ逆風によって解散・活動休止に追い込まれたグループは数えきれない。
この状況下でしぶとく生き残り、着実にファンを増やし続けているアイドルグループをご存じだろうか。それが、「マジカル・パンチライン(通称・マジパン)」だ。ガラガラのステージからスタートして、初代リーダー兼プロデューサーの卒業、レコード会社からの契約解除、主要メンバーの一斉卒業など、美談だけでは語れない道を歩むも2月24日にZepp shinjuku(東京)で開催した8周年ライブのチケットは完売御礼。世間的にはまだ”無名”かもしれないが、”実は売れている”グループなのだ。今宵はそんな彼女たちのたくましさと、ライブの舞台裏をお届けしたい。

◆事務所を退所したメンバー、活動休止中のメンバーも集まった特別な“同窓会”

8周年のライブの目玉の一つが“卒業生”が全員集結すること。実はマジパンからは、’18年3月に創設者の佐藤麗奈、’20年12月に浅野杏奈、小山璃奈(当時は小山リーナ名義)、清水ひまわり、’21年9月に吉田優良里が卒業し、現メンバー5人の内、“初期メン”はリーダーの沖口優奈しか残っていないのだ。しかも卒業生5人中3人は表立った活動を発信しておらず、さらにその内2人は事務所も退所済。それが一同に会すということが異例であることは想像に難くないだろう。一人ずつ話を聞いていくと、二つ返事で出演をOKした者から悩んだ者まで三者三様だったようで……。

佐藤麗奈(さとうれな・卒業生)「私はすぐにOKしました! 私が始めたグループが、私や初期メンバーがいなくなってもこうして続いてくれてることが嬉しいし、今日がマジパンのまた新しいスタートの日になればいいなって思ったので。10年、15年と続いて欲しい! 逆に私自身は、新しく自分のやりたいことを探していこうと思っています」

小山璃奈(こやまりな・卒業生)「私も迷わず出演を決めました。だってみんな集まるってなんか楽しそうじゃないです~! パフォーマンスへの不安? 全然ないです!『現役生には負けねえぞぉ~』って気持ちでステージに立ちます! なんですけど…さっき衣装を壊しちゃったんですよね(笑)。そういえば現役生だったときにもレッスンに靴を持っていくのを忘れて1人だけ靴下で踊ることになったこともあったなあ」

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