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2024年の日本株は「方向感が出にくい年」になる 「甲辰(きのえたつ)」の年で考える日経平均

東洋経済オンライン / 2023年12月29日 14時0分

1964年の東京五輪開催前にお披露目される東海道新幹線の車両。再び「甲辰(きのえたつ)年」がやって来る(写真:TopFoto/アフロ)

まもなく2024年を迎える。私に限らず、マーケット関係者は、毎年この時期には干支(えと)が気になる。未知の世界がどうなるか知りたいからだ。「東洋経済オンライン」で、年末に干支を用いて相場予測をするのは2020年以降今回が4回目になる。早速始めよう。

2024年の干支は「甲辰(きのえたつ)」で考えよう

2024年は辰年だが、まず「辰(たつ)」とは何か。十二支(じゅうにし)の1つで、子(ね:ねずみ)・丑(うし)・寅(とら)・卯(う:うさぎ)・辰(たつ)・巳(み:へび)・午(うま)・未(ひつじ)・申(さる)・酉(とり)・戌(いぬ)・亥(い:いのしし)」の5番目に数えられている。

辰は、振・伸・震と相通じる意味を持つ。非常に騒がしい動揺があるなか、活気が生まれて草木が伸びるものの、もう1つ実りがない。まかり間違えば、思いがけない変動や災禍(地震など)を生ずる。「理想に向かって辛抱強く、かつ慎重に、いろいろな抵抗や妨害と闘いながら歩みを進めていく」という意味があるという。

現代では「干支(えと)」というと、上記の十二支だけを指すことも多い。だが「2024年の干支は」と言われれば、「甲辰(きのえたつ)」と答えるのが正しい。今回もこの考え方に従って、2024年(=甲辰)の日本株式相場を予測してみたい。

本来の干支(えと)は、「甲(コウ:きのえ)・乙(オツ:きのと)・丙(ヘイ:ひのえ)・丁(テイ:ひのと)・戊(ボ:つちのえ)・己(キ:つちのと)・庚(コウ:かのえ)・辛(シン:かのと)・壬(ジン:みずのえ)・癸(キ:みずのと)」の「十干」(じっかん)と「十二支」を合わせて「十干十二支(じっかんじゅうにし)」で表される。

ちなみに、十干はのちに生まれた陰陽五行説と結びつき、森羅万象を表す五行(「木」「火」「土」「金」「水」)の陽である兄(え)と、陰である弟(と)の10パターン(5×2)でできていることがわかれば、ぐっとわかりやすくなるだろう。

さて、「甲」(きのえ=西暦では末尾が4の年)は、鎧(よろい)・兜(かぶと)の意味で、甲冑の甲から生じた言葉(象形文字)だ(甲の字形は、内を固めて守り、これからの戦いに備える形だ)。

寒さのために草木の種子が地中にあって、殻(から=よろい)を被って発芽することができずにいた芽が、その殻を破って頭を少し出して、まさに伸び始めようとする状態だ。

十干と十二支の組み合わせは、60種類(周期)だ。10(十干)と12(十二支)の最小公倍数が60だからだ。60年経つと、生まれた年と同じ干支(えと)になり、暦が戻る。60歳で還暦のお祝いをするのは現代にもしっかり受け継がれている。

2024年の株式市場は方向感の出にくい展開になる?

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