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「27浪で遂に掴んだ慶應合格」45歳新入生の挑戦 合格を掴んだこの1年の奮闘、今後の夢も聞く

東洋経済オンライン / 2024年3月10日 7時0分

45歳で慶應に合格したえぐざまさん。この1年の奮闘を聞きました。写真はイメージ(写真: Graphs / PIXTA)

浪人という選択を取る人が20年前と比べて1/2になっている現在。「浪人してでもこういう大学に行きたい」という人が減っている中で、浪人はどう人を変えるのでしょうか?また、浪人したことによってどんなことが起こるのでしょうか? 自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した経験のある濱井正吾氏が、いろんな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったことや頑張れた理由などを追求していきます。

今回は特別編です。1年前に27浪を決意し、大学受験の勉強を続けていたえぐざまさん(仮名)から、今年2月の大学受験で慶應義塾大学に合格したとの連絡がありました。ついに彼は、長い長い浪人期間を経て、浪人生という立場を終えることになりました。今回の記事は彼が奮闘したこの1年の勉強や受験の様子について辿っていきます。

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取材から1年経ったその後

この連載で、去年1人の浪人生に話を聞きました。社会人でありながら大学を受験し続け、現在27浪中の受験生、えぐざま(※examer:試験を受ける人)さん(仮名)です(過去記事:「27浪に突入」受験し続ける彼が達した深い境地)。

【画像】えぐざまさんが27浪で遂に手にした慶應の合格

今年も合格に向けて「28浪」として調整を進めていようとしたえぐざまさん。

2月下旬、そんな彼から報告がありました。詳しく話を聞くと、なんと慶應義塾大学に一般入試で合格したということです。

苦節27年、合格を掴み取り、大学への進学を決意したえぐざまさん。今回は彼のこの1年の受験の足跡を追っていこうと思います。

進学校と呼べる学校がない田舎で、インターネットもなかった中高時代を過ごしたえぐざまさんは、1浪で日東駒専(日本大、東洋大、駒澤大、専修大)レベルの大学に合格しましたが、結果に納得がいかず、学部一般入試、AO入試、学士編入、大学院入試など、27年間あらゆる入学試験にチャレンジしてきました。

大学を卒業して大手教育企業に就職してもなお、受験勉強を続ける中、12浪のときに学士編入で早稲田大学に合格します。しかし、当時は「仕事でちょうど油が乗っていた時期」だったため、入学できる状況ではなかったそうです。それから彼は、毎年1校程度を無対策で受験しては、不合格になることを繰り返す「冬の時期」に突入していきました。

再び受験への想いを強くしたきっかけ

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