ＡＩ巡るリスク、政府のみが対処可能＝スナク英首相

　１０月２６日、スナク英首相（写真）は、人工知能（ＡＩ）がもたらすリスクへの対処は各国政府のみが可能との考えを示した。写真は２６日ロンドンでの代表撮影（２０２３年／ロイター）

Paul Sandle

[ロンドン ２６日 ロイター] - スナク英首相は、人工知能（ＡＩ）がもたらすリスクへの対処は各国政府のみが可能との考えを示した。ＡＩ技術により化学兵器や生物兵器の製造が容易になり、最悪のシナリオでは人類がＡＩを制御できなくなる恐れがあるとの懸念も示した。

スナク氏は来週開催するＡＩの安全性を議論する会合について、参加者がリスクの性質について意見を一致させ、それを評価するための国際的パネルを設置することを望むと述べた。

英国は新しいタイプのＡＩを調査、評価、テストするための機関を設立すると表明。それにより、新たなＡＩモデルで何ができるかを理解し、偏見や誤った情報などによる社会への影響などを調査すると説明した。

英政府はＡＩ会合を１１月１─２日に第２次大戦中の暗号解読拠点だったロンドン近郊のブレッチリー・パークで開催する。