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斎藤工の新たな魅力を引き出した西村喜廣監督作『虎影』BD&DVD発売記念インタビュー

Entame Plex / 2015年12月28日 15時20分

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斎藤工の新たな魅力を引き出した西村喜廣監督作『虎影』BD&DVD発売記念インタビュー

摩訶不思議な忍法に奇怪なキャラクターなど、映画『虎影』は、その昔劇場でワクワクした気持ちを取り戻させてくれる作品だ。主演には今をときめく俳優の斎藤工を迎え、監督は実写映画「進撃の巨人」で特殊造型プロデューサーを担当した西村喜廣氏が務める。そんな本作が、2016年1月6日(水)にBlu-ray&DVDとなって発売。



それを記念し今回は、同作品の魅力を西村監督に語ってもらった。海外でもファンの多い西村監督は、映画に対する日本と海外の違いについても言及。斎藤も驚いたという演出技術も明らかに――。

――早速ですが、近況からおうかがいします。ちょうど先日スペイン・バルセロナで開催した「シッチェス映画祭」へ『虎影』を出品していましたが、現地での反応はいかがでしたか?

「とてもよかったですよ。拍手も鳴り止まず、といった感じで。海外ってシビアでつまらないと感じたらすぐ帰っちゃうんですよ。でも『虎影』は深夜にも関わらずけっこう残ってくれていました」

――日本の観客と海外の観客は違うものなのでしょうか?

「反応をはっきりと表に出すのが海外ですよね。あと、日本では監督の扱いって敷居が高く見られますが、海外だと『面白かったぞ。お前の映画!』って肩を叩いてきたり、すごくフランクなんですよ」

――笑うポイントなども違うのでしょうか?

「向こうは血が出ると笑ったり、拍手です。面白いと感じる部分が日本人とは違うので。一緒に行った主演の(斎藤)工も、観客の反応を見ていて『西村さんが現場でやりたいと言った演出の意味が初めてわかりました』『なんでそれをやりたいのか、今までわかっていなかった。ここで笑いが起きるというツボを全部押さえていたんですね』って言われました」

――面白いですね。具体的にはどの部分ですか?

「どうしてわざわざ首を飛ばすのか、とか、あえて見せなくても流れでわかるでしょ? といった部分を映像化するとか。立て続けに言葉遊びをしたりするのもそうですね。あえて無駄を付け加えるんです。その部分に外国の人はいちいち反応してくれる。あとは海外の場合、最初の5分間で『これはどういう映画なのか』を観客にプレゼンするのが一番重要なんです。日本人はだんだんと盛り上がってくるのを待ってくれるけど、外国人は5分で判断しちゃうから」



――随分と映画を観るスタンスが違うんですね。

「反対に『この映画はこういう態勢で観るんだよ』というのが理解されると、最後までノッてきてくれるわけです。ですから、その部分の作り込みは慎重になります」

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