[SEVENDAYS FOOTBALLDAY]:デジャヴ(國學院久我山高)
ゲキサカ / 2018年6月1日 7時15分
東京のユースサッカーの魅力、注目ポイントや国内外サッカーのトピックなどを紹介するコラム、「SEVENDAYS FOOTBALLDAY」
「この試合はこれからのインターハイやTリーグ、選手権の、もっと言えば“久我山サッカー部”の将来に関わるゲームだったんです」(竹浪良威)「『これで負けたら、“今までの久我山”は消えるんだな』と自分は思っていました」(高橋黎)「去年アレだけ苦しい想いをさせられた相手にここでも負けたら、本当に“久我山というチーム”も落ちてしまうと思っていました」(宮本稜大)。傍から見れば数ある公式戦の1試合に過ぎないかもしれない。だが、彼らはその1試合に想像を超える決意で挑んでいた。
総体予選東京二次トーナメントで、いきなり実現したビッグマッチ。実践学園高と國學院久我山高。常に都内の覇権を争っている両雄は、早くも初戦で激突することになる。昨年の1年間は夏も冬も全国出場権を獲得した実践に対し、どちらも代表決定戦で敗れた久我山。とりわけ選手権予選のファイナルでは、スコアレスで突入した延長後半のアディショナルタイムに、実践が劇的な決勝ゴールをマークし、久我山は涙を呑む格好に。「去年は4連敗でしたからね」と清水恭孝監督も苦笑いを浮かべたように、関東大会予選、T1(東京都1部)リーグの2試合、選手権予選と4度の対戦ですべて敗れた久我山にとってみれば、実践は「大きな壁」(高橋)として捉えざるを得ないチームになっていた。
迎えた2018年シーズン。揃って関東大会予選で早期敗退を強いられたことにより、シード権を得られずに総体予選の一次トーナメントへ回った実践と久我山は、偶然にも隣のブロックに組み込まれる。勝ち上がれば早々に対峙することが明確な中で、前者は5-0と2-0で、後者は4-0と6-0で危なげなく一次トーナメントを突破。前述した通り、半年ぶりとなるリターンマッチは、二次トーナメントの初戦に設定される。
「相手が実践に決まった時から『もう負けられない』というか、この1週間は勝つためだけにやってきたので、本当に練習中もバチバチだった」と話すキャプテンの竹浪に、宮本も「紅白戦でも自分自身の想いが違いましたし、今週の練習は本当にみんなの気合いが違いました」と加勢する。また、清水監督はこう選手たちに語り掛けたという。「今の君たちの経験で言えば、実践の方が上の立場にいるのはもう間違いない。そこは認めよう。だから、リスペクトすべき所はリスペクトしなくてはいけない。ただ、リスペクトし過ぎてしまって怖がるのは違う。やっぱり自分たちのプライドを持って、自信を持ってやるべきだ」。
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