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勤務先で給料を得ながら起業するベストな方法 許諾を得るのが難しい場合はどうする?

東洋経済オンライン / 2024年3月6日 16時0分

会社を辞めずに、会社にバレずに起業や副業をする際のコツをご紹介します(写真:jessie/PIXTA)

会社員が起業活動や副業を始めようと思うとなかなかハードルが高いもの。実際、いまだに99%の会社は副業禁止だそうです。起業の学校を運営し、約4000名の事業立ち上げのサポートをしてきた黒石健太郎さんの著書、『成功確率が格段に上がる起業の準備』より一部抜粋・再構成のうえ、勤務しながら起業するベストな方法についてお伝えします。

会社を辞めず、働き続けながらはじめる

例えば、大手学習塾で塾講師をしてきた人が、子育て世代が多く住む住宅地の駅前で学習塾を立ち上げるとします。この方がいきなり退職し、退職金を物件の頭金や内装費用に使ってしまったらどうなるでしょう? 最初の1年間、まったくお客さまがつかず、赤字の中で試行錯誤を繰り返す日々は、大変なストレスになりそうだと感じませんか?

特に、生徒からの評判が売上を大きく左右する学習塾という事業の場合、合格実績を基に口コミが広がり、売上がしっかりつくようになるまで、2、3年かかることさえあります。

その間、ストレスや焦りによる過労から、精神的にも肉体的にも身体を壊してしまう可能性すらあります。はたまた、起業を途中で諦めてしまう可能性もあるでしょう。

ただ、会社の休日を利用して自宅で塾を立ち上げるのなら、その塾が失敗したとしても、会社員としての給与があるため、生活が脅かされることはありません。物件を借りる際の頭金や内装費用もかからないため、収益化ができる前の段階で大きくお金を失うこともないでしょう。

大事な準備の1点目は、「会社を辞めない」ことです。

今、無職の方は、アルバイトでもいいので最低限の収入を確保する体制を作っておきましょう。そうすることで、手許資金が減り続ける不安感を持たずに進めることができます。

ここで大事なのは、「最低限の生活が脅かされないこと」です。

主婦・主夫などの方であれば、あえて再就職などはせず、今の環境をフル活用して起業準備活動を進めていくと、お金と時間の両方を確保できていいのです。

勤務先には副業・起業の許諾を取る?

「会社を辞めずに起業しよう」と言いましたが、あなたは今の仕事環境で、それをはじめていくことはできそうでしょうか? おそらく、難しいと感じているのではないかと思います。

難しいと感じる理由の1つに、許諾の問題があります。

これだけ国が旗を振って、「副業を促進しよう」と言っても、転職サイト「リクナビNEXT」を見てみると、「副業OK」にチェックが付いている会社は、全掲載企業の中で1%以下(2023年5月時点)。99%の会社は副業禁止となっています。

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