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「病的な先延ばし」から抜け出せない人"3大"盲点 精神科医・禅僧がすすめる「無心になる」練習

東洋経済オンライン / 2024年3月21日 10時0分

あなたが「やらないといけないこと」を先延ばししてしまうのは、「心の勢い=モメンタム」が落ちているからかもしれません。(写真:Luce/PIXTA)

「先延ばし」は多くの人にとって悩みの種です。

【図解でわかる】「先延ばし」をなくす考え方

「確定申告に取り組むのが遅くて後悔した」「レポートを提出前日まで放置してしまった」。

自分の病的とも言える先延ばし癖に苦しめられている人も多いかと思います。

先延ばしばかりで「動けない人」のために、禅という新たな視点から行動する技術をまとめたのが新刊『クヨクヨしない すぐやる人になる 「心の勢い」の作り方』です。

著者である禅僧・精神科医の川野泰周氏と経営コンサルタントの恩田勲氏によると、マインドフルネスのルーツである禅には、「心を落ち着かせる」要素だけではなく、「心を勢いづける=モメンタム」の要素も多く含まれていると言います。

以下では、「禅とモメンタム」について解説します。

ストレス社会に必要な「心の勢い」

あなたが「やらないといけないこと」を先延ばししてしまうのは、「心の勢い=モメンタム」が落ちているからかもしれません。

前記事『世界注目「やる気ゼロ」でも"すぐ行動できる"技術』でも紹介した通り、モメンタムとは「行動する」ことを後押ししてくれる「心の勢い」のことです。

「心の勢い=モメンタム」の背景には、「マインドフルネス」があります。

マインドフルネスとは、あれこれと思い悩む脳や心をひととき休ませて、「今、この瞬間」に意識を向けるエクササイズ。

その手段として禅宗に伝わる「瞑想」を用います。

近年では、グーグルやマイクロソフトといったグローバル企業が、従業員のストレス対策などにマインドフルネスを取り入れ、話題となっています。

私(川野)はこれまで、精神科医として禅僧として、マインドフルネスの普及に取り組んできました。

マインドフルネスを実践することで、疲れた心を癒やすとともに、ストレスに負けない心の抵抗力や、苦しみから立ち直る復元力を手に入れることができるからです。

どんな嵐にも折れない竹のようなしなやかさを持った心をたずさえて、ストレス社会をポジティブに生き抜くために、マインドフルネスは不可欠。

私はそう信じて活動を続けています。

しかし、私にはかねて問題意識がありました。

従来のマインドフルネスは、リラックス効果を通じて心のマイナスをニュートラルに戻すことは得意としていますが、人を力強く行動に駆り立て、心をニュートラルからプラスへ持っていくには、さらなるアプローチが必要なのではないかと。

「なんだかパッとしない人」をつくる社会

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