1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

「1人では人生の"間"がもたない!」40代女性の切実 東村アキコ×植草美幸対談(前編)

東洋経済オンライン / 2024年3月23日 12時10分

植草さんが出演した回のフジテレビ「ノンフィクション」を見ての植草さんの大ファンになったという東村さん(撮影:尾形 文繁)

結婚相談所の経営者として婚活現場の第一線に立つ恋愛・婚活アドバイザーの植草美幸氏と、人気漫画家として男女の心理を描いてきた東村アキコ氏。東村氏の周囲では、20代、30代と独身を謳歌した男女が、40代を前に次々に「結婚したい」と言い始めているという。なぜそのような現象が起きているのか。2人が現代の結婚観、恋愛観をあぶりだす。

パートナーはいないけど「結婚します」と宣言

東村アキコ(以下、東村):私は職業柄、知り合いが多いんですが、東京に出てきて約20年、結婚式に呼ばれたことがものすごく少ないんです。私自身は28歳で結婚して出産。その後、離婚して子育てに追われていました。

だから、30代は、仕事をバリバリやって趣味に時間とお金を使って楽しそうにしている独身の人たちを見て「さすが東京、さすが現代社会」と思っていました。ところが、30代後半くらいからその人たちが「結婚したい」と言い出した。

年賀状には「今年は結婚します」と、パートナーがいないのに書いてくるんです。「宣言しないと結婚できないから」と。さらに「東村さんは顔が広いですよね。誰か紹介して」と言う。そういうことがあって植草先生のYouTubeやご本を拝見するようになり、「救世主はこの人しかいない!」と大ファンになりました。

植草美幸(以下、植草):ありがとうございます。実際、30代後半で結婚相談所に駆け込んでくる人たちは、それまで結婚を考えてなかった、もしくは「いずれ結婚できる」と思い込んでいた人たちが多いですね。

東村:若いころは仕事に打ち込んで、恋愛もそれなりにしたけど、結婚は後回し。それで40近くになって「お金もできたし結婚しよう」と思うけれども、なかなか難しい。

植草:2回目だったらともかく、初婚は厳しいですね。

東村:だからその人たちには酷だけど「若いときに仕事に打ち込んできたから今の地位があるのはわかるけれども、あのときにもうひとがんばり時間を作って恋人を作っていたら、その子と結婚できてたんだよ」と言っています。若い子に対しては「仕事だけじゃダメ。プライベートもがんばらないと」とアドバイスしています。

30代になると恋愛がらみの声がかからなくなる

植草:おっしゃる通りですね。仕事と恋愛、どちらかに偏るのではなく、両方バランスよくがんばってほしい。20代はまだ恋愛できても、30代になるとピタッと声がかからなくなりますから。

東村:私の周りもそうですね。私も20代まではたまに浮き足立ったゾーンに足を踏み入れていたので、恋愛が生まれるような感覚はわかるけど、30代はそういうところに行かなくなりますね。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください